キッコーマン株式会社は、１０月１５日、当社関連会社のJFC Singapore Pte. Ltd.（JFC シンガポール社）が、シンガポールの食品卸売会社であるYamakawa Trading Co. (Pte) Ltd.（ヤマカワトレーディング社）及び香港の食品卸売会社であるYamakawa (H.K.) Limited（ヤマカワ香港社）の発行済株式の１００％を取得することにつき、両社の親会社であるシンガポールのTye Soon Limited（タイ・スーン社）と合意致しました。
タイ・スーン社の株主総会の承認を経て、本年１２月に株式を取得し、２０１１年１月より新体制で事業を開始する予定です。
当社は、今回の株式取得により、金融や物流のハブ機能のあるシンガポールに新たな拠点を確保し、東洋食品卸事業のアセアン諸国への本格的な展開を図ります。

ヤマカワトレーディング社は、シンガポールにおけるキッコーマンしょうゆの正規販売代理店であり、食品、酒類やヘルスケア等の雑貨を扱う卸売会社で、特に菓子類に強い販売力を持っています。また、同社は、シンガポールに菓子類小売店のYamakawa Super Pte. Ltd.（ヤマカワスーパー社）、マレーシアに食品卸売会社のYamakawa（M）Sdn Bhd（ヤマカワマレーシア社）という２つの１００％子会社を有しています。一方、ヤマカワ香港社は香港で、主にスーパー等小売店に菓子類を販売しています。

キッコーマングループは、２００８年４月に策定したグループの将来ビジョン「グローバルビジョン２０２０」で、「東洋食品卸世界戦略」を「しょうゆ世界戦略」に次ぐ第二の柱と位置づけ、近年は拠点ネットワークの整備と物流体制の強化を図っております。
北米・中米では、JFC INTERNATIONAL INC.（JFC インターナショナル社、本社：米国カリフォルニア州ロサンゼルス市）を中心に２３拠点を展開し、欧州では、JFC INTERNATIONAL (EUROPE) GmbH（JFC インターナショナル・ヨーロッパ社、本社：ドイツ・デュッセルドルフ市）を中心に、ロンドン、パリ、ウィーンに拠点を設けるなど、欧米を中心に世界各国に３５拠点を有し、日本食を中心とした東洋食品を販売しております。アジア・オセアニア地域は、現在、北京、香港、シドニー、ブリスベーン、パース、オークランドの６ケ所に拠点を設けております。

今回、ヤマカワトレーディング社等をキッコーマングループに加えることにより、アセアン諸国への展開を強化します。ＪＦＣ各社が蓄積してきたノウハウを活かし、まず、シンガポールで、ヤマカワトレーディング社の販売チャネルを元に、日本食レストラン向けの販売を拡充します。また、フリーポートとしてのシンガポールの利点を活かして、周辺のアセアン諸国への輸出や拠点の展開をすすめてまいります。

経済成長が著しいアセアン諸国を中心にアジア地域においては、健康志向の高まりなどから、今後ますます日本食の需要が高まるものと予想されます。当社は、「しょうゆ世界戦略」の一環としてアジアにおけるしょうゆ事業を積極的に進めるとともに、日本食を中心とした東洋食品卸事業の展開を図ってまいります。

１．Yamakawa Trading Co. (Pte) Ltd.の概要

２．Yamakawa (H.K.) Limitedの概要

３．株式取得相手の概要（Tye Soon Limited）

４．株式取得会社の概要（JFC Singapore Pte. Ltd.）

• （注）JFC Singapore Pte. Ltd.は当社100％出資ですが、金融商品取引法第166条第5項に規定される子会社ではないため、関連会社と表記しております。

以上