2012年12月3日
乳酸発酵野菜入り野菜・果実混合飲料摂取
による便通と皮膚水分への効果を確認
~2012年12月1日の日本栄養改善学会北海道支部学術総会で発表~
キッコーマン株式会社は、「乳酸発酵野菜入り野菜・果実混合飲料(殺菌済み)」について、藤女子大学と共同でその摂取による便通と皮膚水分への影響について研究し、その成果を12月1日に札幌市で開催された第10回日本栄養改善学会北海道支部学術総会にて発表しました。
本研究では、トマトとニンジンの野菜汁をベースに、トマトの乳酸発酵液とレモン果汁を混合した乳酸発酵野菜入り野菜・果実混合飲料(殺菌済み)を、2週間連続摂取した際の便通と皮膚水分へ与える影響を調べました。本飲料1缶(190g)には、野菜350g分を使用し、乳酸菌(殺菌済み)100億個以上が配合されています。
健常な女子大学生51名を対象に、2週間の観察期間の後、本飲料を1日1本2週間連続摂取してもらいました。試験では、便通への影響は排便日誌を用い、皮膚水分への影響はCorneometer〔インテグラル社〕(*)を使用して、観察期間と摂取期間の比較により改善効果を評価しました。また、摂取期間終了後に事後アンケート調査を行い、自覚症状などの評価を行いました。さらに、試験期間中は食物摂取頻度調査法による食事調査も行いました。
便通への影響を解析した結果、排便回数が観察期間は13.5回であったのに対して、摂取期間では14.4回となり有意(p <0.05)に増加しました。また、排便量に関しても有意(p <0.05)に増加しました。さらに、本飲料摂取後では「排便後に爽快感が得られる」との回答が増加し、「形の良い便が毎日出るようになった」「便が柔らかくなったのが実感できた」などの便通改善効果が得られました。
皮膚水分への影響を調べた結果では、観察期間での皮膚水分量49.0(キャパシタンス値)でしたが、摂取期間終了時には56.6と有意(p <0.001)に増加しました。事後アンケートでも「肌の乾燥がひどかったが、ハリが良くなったような気がする」「にきびがなくなった」「肌荒れが改善された」など皮膚への影響が認められました。食事調査の結果では、観察期間、摂取期間で本飲料摂取分を除いた場合では栄養価等に差が見られないことから、便通や皮膚水分への影響は本飲料摂取によるものであると考えられます。
これらのことから、本飲料を用いることは、美容や健康に役立つものと考えられます。
キッコーマングループは、今後とも野菜・果実の基礎的な研究を進め、「お客様の生活を豊かにする」独創的な新製品開発と新技術開発を進めてまいります。
- (*)Corneometer(皮膚水分量測定器):
キャパシタンス(静電容量)を測定することにより皮膚水分量を計測する機器
以上