親子の食体験

高砂・まるごとしょうゆ体験編

日時

2018年3月27日(火)

場所

兵庫県高砂市

協力

山陽塩業(株)、(財)塩事業センター、(株)日本海水

キッコーマン食品(株)高砂工場は、瀬戸内海播磨灘に臨む兵庫県高砂市にあります。
今回はこの高砂工場で、高砂市の特産品焼きあなごを使った料理に挑戦したり、しょうゆの原料である塩を使った実験をしたり、しょうゆづくり体験をしたりと、親子で楽しみながら、「食」と「文化」を満喫しました。

プログラム内容

(1)料理体験

瀬戸内の海の幸焼きあなごの太巻きとかまぼこで犬つくりとしょうゆ糀をつくりました。
まず最初にしょうゆ糀をつくりました。
しょうゆと糀をまぜ、常温で7日間、1日1回かき混ぜて完成です。
冷蔵庫に入れて1ヶ月ぐらい保存できます。

 

次に太巻きをつくりました。
巻きすに海苔を置きご飯を平らになるように整え、自分たちで切った焼きあなごや具材を並べて巻きます。
かまぼこで犬つくりをしましたが、完成後はいろんな犬が出来上がりました。
自分たちでつくった太巻きとキッコーマン旨み豊かな贅沢白だしを使ったお吸い物を昼食としていただきました。
全員で手を合わせて「いただきます!」とあいさつして、料理を味わいました。
食事がすんだ後も「ごちそうさまでした!」のあいさつを行い、料理体験を終了しました。

 

(2)塩の話と実験

午後は、山陽塩業株式会社の方を先生に迎え、しょうゆの原料の1つである「塩」について学びました。
塩の文字の話やクイズなどを行ったり、海水を蒸発させて塩を取り出すところを観察したり、デルモンテ・オレンジジュースでシャーベットをつくったりしました。
水に入れて沈んでいるじゃがいもが塩水を加えると浮いてきたり、塩を使って氷釣りをしたりと、マジックのような実験を行いながら塩の働きを学びました。

 

(3)しょうゆづくり体験

しょうゆづくり体験

映像でしょうゆの歴史、原料、つくり方、パワーなどを学んだのち、しょうゆづくりを体験しました。
まず、しょうゆの原料である大豆と小麦を観察し、次に蒸した大豆と炒った小麦に麹菌を加えてよく混ぜ合わせました。
そして混ぜあわせたばかりのしょうゆ麹と、あらかじめ用意してあった3日間発酵させたしょうゆ麹を見比べて変化を観察しました。
そしてしょうゆ麹に食塩水を加えたもろみが発酵・熟成していく姿や色、香りを体感しました。
最後に熟成後のもろみを力いっぱい絞り、しょうゆができるまでを体験しました。

 

せんべい焼き体験

はじめにフライパンで味のついていないせんべいを焼き、味を確かめ、次にしょうゆをつけてさっと焼いたせんべいを食べてその違いを比べました。
しょうゆの色・味・香りによるおいしさを実感する体験でした。

 

工場見学

世界最大規模の高砂のしょうゆ工場を見学しました。
高砂工場は1931年(昭和6年)に完成し、初出荷以来約80年間しょうゆをつくり続けている歴史のある工場です。

 

(4)終了式

最後に工場長から一人ひとりに終了証が授与され、まるごとしょうゆ体験の一日を終えました。

 

参加者の感想

  • しょうゆ糀つくりと焼き穴子の太巻きを娘とつくり、改めて食をテーマに親子のコミュニケーションの大切さ、一つのものをつくる楽しさ、自社の調味料を使ってのおいしいものをいただけて大変嬉しかったです。食育の奥深さを親として感じました。ありがとうございました。(保護者)
  • 見ている時は簡単だと思っていたが、自分でつくってみると大変むずかしかったです。(児童)
  • しょうゆづくりを体験できて、よかったです。手がかかるんだということがよくわかりました。説明もわかりやすくて、よかったです。体験してから工場見学で順序的にもわかりやすかったと思います。(保護者)
  • しょうゆをどうやってつくられているかわかりました。味のしないおせんべいをしょうゆにつけて焼いて食べるとおいしくて味がまろやかでした。(児童)
  • 楽しい実験を通じて、塩の性質を理解でき、小学生にはとても良い学習になったと思います。家でもまたやってみたいと思いました。(保護者)
  • 初めてした実験だったので楽しかったです。塩の性質を知れたのでよかったです。シャーベットが早くできあがったのでびっくりしました。(児童)
  • いろんな実験をしながら、塩の性質・しくみを学んだり、内容が充実していました。子どもたちもとても楽しんでいました。親もとても楽しめました。(保護者)