先輩のキャリアステップ

研究開発本部 環境・安全分析センター

入社08年

人と顔を合わせ、外に出ることで視野を広げる

研究開発職として入社。配属されたのは安全性研究の部署でした。いろいろな部署から安全に関する依頼がきます。当時の上司に言われた「忙しくても、相談は会いに行きなさい。いいことがあるよ。」を胸に、仕事することを心がけました。電話やメールよりも顔を見て話し合うことで、意思疎通が早くなるだけでなく、新たな解決案が見つかることもありました。
安全性研究は、社内だけでなく、学会やセミナーなど社外の情報収集も重要です。配属直後から、学会や企業間での複数の安全性に関する勉強会に参加しており、食品業界だけでなく、製薬や化粧品など幅広い業界の方と情報交換を続けています。さらには、文系・理系を超えた異業種研修などにも参加することができ、タコつぼになりがちな研究者の視点だけでなく、さまざまな視点に触れることで、視野が広がりました。人とのコミュニケーションは、本や実験室だけでは知ることが出来ないものがあります。

 

09年~ 

スペシャリストの力を合わせて画期的な商品を世に出す

キッコーマンのトクホ*しょうゆ「まめちから大豆ペプチドしょうゆ」の安全性評価に関して、安全性データの収集や文献調査を担当しました。私が入社する前から開発が始まっていた多くの部署が関係する一大プロジェクトでした。食品安全員会とのやり取りでは、データの一つ一つ、文書の一言一句に気を付けながら、メンバー全員で課題を一つ一つ解決していき、数年越しで許可にこぎつけました。新しい商品を世に出した達成感だけでなく、各部署のスペシャリストとともに仕事したことは大変勉強になりました。同時に、「安全」を第三者に説明する難しさと、安全を守る仕事の大切さを改めて感じました。
 *トクホ:特定保健用食品

 

チームリーダーとして、専門家としてのプレシャーをバネに

安全の分野は幅広い知識が必要です。通常、チームリーダーといえば、入社15年以上の方々でしたが、7年目の冬になんとチームリーダーに抜擢されました。自分の判断が消費者の安全・安心につながるため、非常にプレッシャーを感じました。そんなときは依頼者やチームメンバーだけでなく、微生物分析や機器分析など他の部署の人たちと積極的に議論をしていくことで疑問を解消し、最終的に納得のいく結果にたどり着くことが出来ました。これらの議論の中で安全性の引き出しがより多くなったと感じています。
また、この年、念願の日本毒性学会の認定専門家(トキシコロジスト)の試験に合格しました。安全性評価の免許証といわれる資格ですが、食品業界ではわずか数人しか取得していない難関資格です。うれしさとともにキッコーマン製品の安全・安心について、これからは専門家として、その判断に一層の責任を感じています。

 

安全・安心のゼネラリストへ

現在、環境・安全分析センターでは、試験所の国際規格の資格認定を目指しております。私は、この試験所のマネジメントシステムの管理責任者として、微生物分析や機器分析の仕事も把握する努力をしています。近年、安全性の判断には複数の分野の知識が必要なことが多く、この機会に安全性に関する幅広い知識を習得し、食の安全・安心のゼネラリストになりたいと考えています。
また、新しい安全性評価法の開発にも力を入れています。まだまだ始まったばかりの研究分野ですが、試行錯誤しながらも、前例にとらわれず、消費者の安全・安心のためによりよい評価法を開発していきます。

 

川口 友浩の「目指すもの」

安全・安心の基準は年々上がっており、企業としても常に先手を打っていく必要があります。研究という立場から既存の課題を解決するだけでなく、新規の予防策を提案していきたい、開発から製造、販売まで、グループ全体を縁の下で支えていきたいと思います。
「おいしい記憶をつくりたい。」は、キッコーマンのコーポレートスローガンです。おいしさの前提条件は安全・安心です。今までの先輩が積み重ねてきたお客様からの信頼をより強いものにできるように、新旧の知識を活用して科学的な判断を続けていきたいと思います。その結果、世界においしい記憶が広がっていく。これが私の目指すものです。