トップコミットメント

代表取締役社長 CEO 中野 祥三郎
代表取締役社長 CEO
中野 祥三郎

キッコーマングループの歴史は江戸時代初期に始まったしょうゆづくりにさかのぼります。地域社会の人々が関わり、豊かな自然環境に支えられたしょうゆづくりを通じて、私たちは人を大切にし、自然環境を守る企業文化を育んでまいりました。

その後、時を経て、創業8家が合同し、キッコーマン株式会社の前身となる「野田醤油株式会社」が1917年に設立されました。野田醤油株式会社が設立された当時に発表された「合併の訓示」では、「合併により、事業が拡張することは社会との関係が深まり社会に及ぼす影響も広範になったということであり、その重責を覚悟しなければならない」という姿勢が記されております。このように、キッコーマングループは会社設立当初から企業が「社会の公器」であることを強く意識してまいりました。企業の社会的責任に対するこうした考え方は、現在のキッコーマングループの経営理念のなかに受け継がれております。

経営理念を実践するためには、私たちは消費者本位を基本として、一人ひとりの社員が日々の事業活動をしっかりと行い、その上で私たちならではの活動を通して社会に貢献することが重要だと考えております。そうした活動を積み重ねることで、世界中の人々から「キッコーマンがあってよかった」と思っていただけるような存在になることをめざして取り組みをすすめております。

キッコーマングループは、現在、多くの国や地域で事業活動を展開しており、法令順守はもちろんのこと、国際的な基準で事業活動を行うことが必要であります。人権、労働基準、環境、腐敗防止の4分野における10原則に基づいた取り組みを署名企業に対して求める国連グローバル・コンパクトに、当社は2001年に日本企業として初めて署名し、さまざまな活動に参画してまいりました。

国連が採択した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)は、2030年までに持続可能な社会の実現をめざす国際目標です。私たちは良き企業市民として、中長期的な活動を通じてSDGsに代表される社会課題の解決に取り組んでまいります。