食と健康への想い
私たちキッコーマンは
自然のいとなみを尊重し、
社会とのつながりを
大切にしてきました。
事業の中心である「食と健康」分野では、
商品やサービスの提供、栄養バランスの良い食生活の提案、
食文化の国際交流など、こころとからだの健康を応援する取り組みを進めています。
心身の健康は国際的な社会課題です。
国や地域により状況は異なりますが、健康のために、
バランスの取れた食事を続けることの重要性が指摘されています。
特に私たちが注力して取り組む栄養課題のひとつが、
食塩(ナトリウム)の過剰摂取への対応です。
私たちは、食に携わる企業の責務として、この課題に向き合い、
お客様においしく“適塩”で食生活を楽しんでいただくサポートをしてまいります。
「おいしく適塩」とは
私たちが考える適塩
私たちに必要とされる塩分量は、年齢や生活環境や活動量により、また、健康状態により、人それぞれ異なります。また同じ人においても、その時々の体の状態によって異なります。無理な減塩は食の楽しみや必要な栄養素を摂取する機会を奪うことにもつながります。私たちは「一人ひとりに適した食塩量で味付けをし、おいしく食事をすること」を“適塩”と考えています。
ナトリウムの役割
ナトリウムを過剰摂取すると、短期的にはむくみや口の渇きが生じ、慢性的な過剰摂取は高血圧や胃がんなどのリスクを高めます。
一方で、ナトリウムは人体に必要なミネラルのひとつです。普段の食生活で不足することはほとんどありませんが、一時的に不足すると、吐き気・嘔吐・疲労感、頭痛などが引き起こされます。多すぎても少なすぎても体調に影響するので、適切な量を摂ることが重要です。
食塩摂取の現状
食塩の過剰摂取は日本における健康課題のひとつです。日本人の食塩摂取量は、減少傾向にありますが近年は横ばいとなっており、依然として摂取量が多い状況です。1日あたりの摂取目標量を食塩相当量として18歳以上の成人男性で7.5g未満、同じく女性で6.5g未満と設定していますが※1、食塩摂取量の平均値(20歳以上)は男性が10.9g、女性が9.3gです※2。
※1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
※2 厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」
適切なナトリウムとカリウム摂取
ナトリウムの摂取量を減らすと同時に、ナトリウム/カリウムの摂取比を考慮することも重要とされています。高血圧を中心とした生活習慣病の発症予防の観点から、食事摂取基準ではカリウムについても目安量が設定されています。カリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を調整するミネラルで、過剰なナトリウムの排出を促す作用があります。
若いうちからの生活習慣病予防を推進するため、2020年版の改訂の際に、3~5歳で新たにカリウムの目標量が設定され、妊婦・授乳婦についても、非妊娠期と同じ目標量が設定されました。
1日のナトリウム・カリウム摂取の
現状と目標量
※ 日本人のナトリウム摂取量からすると、一般的にはカリウムが豊富な食事が望ましいとされていますが、特に高齢者では、腎機能障害や糖尿病に伴う高カリウム血症に注意が必要とされています。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」、厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」
「おいしく適塩」のコツ
キッコーマンの商品やレシピで
手軽においしく適塩を実践する方法を紹介します。
また、食べ方・調理の工夫も掲載していますので、
様々な方法をお試しください。
其の一減塩しょうゆを取り入れる
キッコーマンの減塩しょうゆは、しょうゆのおいしさや風味をそのまま保ち塩分だけを取り除く「脱塩法」でつくっています。
そのため、しょうゆの旨みや香りはそのままでおいしく味わえます。
其の二食べ方を工夫してみる
其の三味付け・調理を工夫してみる
「おいしい適塩」レシピ
「しぼりたて生しょうゆ」などでつくる「ゆる減塩」レシピ
一見、塩分が高そうに見える料理でも、少しの工夫で、塩分が少なくてもおいしく食べられます。
キッコーマンが提案する「ゆる減塩」メニューは、食べ応えのある味わいで、1人分あたり主菜で1.5g以下、副菜で1.0g以下の食塩分。いつものおいしさで、気軽にはじめる減塩レシピ。継続することが大切です。
「味わいリッチ減塩しょうゆ」などでつくる
「しっかり減塩」レシピ
「味わいリッチ減塩しょうゆ」でつくるメニューは、いつものしょうゆと変わらない満足感のある味わいです。
キッコーマンが提案する「しっかり減塩」メニューは、「味わいリッチ減塩しょうゆ」を使い、食材や調味料、調理法を工夫することで、塩分は減らしながらもおいしさにこだわりました。
1人あたりの食塩分を、主菜で1.0g以下、副菜0.5g以下としています。
コラム本醸造しょうゆのうまみで
満足感のある味わいに
キッコーマンしょうゆは微生物の力で造られた昔ながらの本醸造しょうゆ。うま味や香りが、塩味を補います。
味付けに使う食塩をしょうゆに置き換えると、感じる味の強さ、満足度は同等で食塩分を33%減らすことができます。
カリウムが含まれる食材を摂ろう!
栄養バランスのいい食事を心がけることは、幅広い食材を摂取することにも繋がります。これはカリウムが多く含まれている食材を摂取することにも繋がります。カリウムを含む食材が少ない時には、以下の食材を積極的に取り入れてみましょう。
(※カリウムの量は可食部100gあたり)
-
- 海藻類(こんぶ・ひじき・わかめ)
- 240mg
-
- 大豆製品
- 豆腐:110mg~
納豆:410mg~
-
- 乾燥しいたけ
- 2200mg
-
- アーモンド
- 760mg
-
- 食塩無添加トマトジュース
- 260mg
-
- バナナ
- 360mg
-
- 葉物野菜
- ほうれん草:690mg~
ブロッコリー:210mg~
「おいしく適塩」を助ける
商品群
キッコーマングループの「おいしく適塩」に
おすすめの商品を紹介します。
適塩料理におすすめ
毎日の献立を助ける減塩調味料や、調理補助食品。