トップコミットメント
キッコーマングループは2018年4月に「グローバルビジョン2030」を発表しました。この長期ビジョンを策定する過程で、私たちは改めて「キッコーマングループ経営理念」に立ち返り議論を重ねました。そして、消費者本位を基本として、一人ひとりの社員が日々の事業活動をしっかりと行い、その上で私たちならではの活動を通して社会に貢献することが経営理念の実践につながることを確認しました。世界中の人々から「キッコーマンがあってよかった」と思っていただけるように、2030年に向けたさまざまな取り組みをすすめてまいります。
これから2030年までの間に、社会構造、市場経済、消費者行動、情報技術、持続可能性などの分野でさまざまな変化が起こります。私たちはこれらの変化の中に事業機会を見出すとともに、責任ある企業として地球社会が抱える課題の解決に貢献していきたいと考えています。グローバルビジョン2030のテーマは「新しい価値創造への挑戦」です。キッコーマンらしい活動を通じて社会課題の解決に貢献することはまさにその挑戦の一つです。また、グローバルビジョン2030「目指す姿」のひとつに「キッコーマンらしい活動を通じて、地球社会における存在意義をさらに高めていく」と定めました。私たちはこれまで、企業活動を通じ、経済的な価値を産み出すとともに社会的な価値を提供してまいりました。2030年は国連が採択した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals : SDGs)の目標年でもあります。私たちは良き企業市民として、中長期的な活動を通じてSDGsに代表される社会課題の解決に取り組んでまいります。
このような取り組みは国連グローバル・コンパクトの理念にも合致します。キッコーマンが2001年に日本企業として初めて署名した国連グローバル・コンパクトは、人権、労働基準、環境、腐敗防止の4分野における10原則に基づいた取り組みを署名企業に対して求めています。私たちの事業がよりグローバルに拡大する中、私たちに向けられた期待と信頼を認識し、社会的責任を果たすべく活動をすすめてまいります。

代表取締役会長 CEO
堀切 功章