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「食」を育む

「食」を育む
2005年(平成17年)7月に「食育基本法」が施行され、「食育」に対する関心が高まり、各方面で「食」に対する取り組みがすすめられています。食育基本法の前文には、『「食育」とは、生きるうえでの基本であり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること』とあります。食生活の現状の課題をテーマごとにレポートし、「食」について考え、そして理解を深める糸口として、『「食」を育む』をまとめました。

人はなぜ食べるのでしょうか。食べると、食べ物からエネルギーが得られます。そのエネルギーをさまざまな活動に生かして、自分のため、家族のため、人のため、社会のため、民族のために有効に使います。それが「食べる」ことの意味です。
そして「食べる」こと、「食」は文化です。文化とは、ある民族が共有し継承するもの。その代表は「言語」と「食」です。日本には、日本にしかない「食文化」があります。その「食文化」を、大切にしなければなりません。
そのために、子どもたちに「食」を教えていくことは重要なことですが、まず大人が自らの「食」を考えることが必要です。特に団塊 だんかい の世代以降は、社会環境の激変の中で育ってきました。受験戦争による塾通いのため「弧食 こしょく 」が始まり、「核家族化」し、欧米の食の嵐を受けてきました。いま一度、自分の「食」を振り返り、そして子どもと向き合い、「食」を育みましょう。
PFCバランス表
注: 適正比率、P(たんぱく質)13%、F(脂質)27%、C(炭水化物)60%
食料・農業・農村基本計画における平成22年度の目標値
資料: 農林水産省「食料需給表」
(関東農政局「地産地消読本」より)
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