キッコーマン株式会社 東京大学稷門(しょくもん)賞を受賞
「醸造微生物学(キッコーマン)寄付講座」による研究・教育への貢献が評価される

2023年11月01日

キッコーマン株式会社は、この度、東京大学の活動の発展に貢献した個人や団体に与えられる「東京大学稷門(しょくもん)賞」を受賞しました。
10月24日(火)に東京都文京区東京大学本郷キャンパス内の伊藤国際学術研究センターで行われた授賞式には、キッコーマン株式会社を代表して代表取締役社長CEOの中野祥三郎が出席いたしました。

授賞式

受賞理由(東京大学ホームページより)

2016年(平成28年)10月より、農学生命科学研究科に開設された「醸造微生物学(キッコーマン)寄付講座」(6.5年間)は、「醸造微生物」に関する基礎研究を通じて技術力の向上、研究成果の社会還元、研究者の育成に貢献することを目的とし、現在も継続している。本寄付講座では、日本の伝統的な醸造産業に不可欠な微生物である麹菌を対象とした最先端研究を展開し、古くからの醸造技術の向上・革新の可能性を示す研究成果を数多く挙げるなどによって、学術的・産業的・社会的に大きなインパクトを与えるに至っている。このように、日本の伝統的な醸造産業に根ざした食の研究及び教育における顕著な発展をもたらした功績が評価された。

「醸造微生物学(キッコーマン)寄付講座」について

本寄付講座では、日本の伝統技術である「醸造・発酵」技術に不可欠な「醸造微生物」に関する基礎研究を行い、技術力の向上と研究成果の社会還元、次世代を担う研究者の育成に貢献することを目的としています。
日本で古くより醸造・発酵に活用されてきた醸造微生物、なかでも麹菌についての研究に取り組んでおり、麹菌の知られざる現象・能力を見つけだし、そのメカニズムを分子・細胞レベルで解明する基礎研究を展開しています。また、従来にない麹菌を育種する技術の開発にも挑戦し、新たな産業利用の可能性をもたらすことを目指しています。

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/Brew-Microbio/

東京大学稷門賞(東京大学ホームページより)

東京大学は、2002年度(平成14年度)から私財の寄付、ボランティア活動及び援助、寄附講座、寄附研究部門等により、大学の活動の発展に大きく貢献した個人、法人又は団体に対し、感謝の意を表すため「東京大学功績者顕彰制度」を設け、その功績に対し「東京大学稷門賞」を贈呈しています。なお「稷門」とは、中国の戦国時代の斉(現在の山東省)の首都の城門の名前です。斉の威王、宣王が学者を厚遇したので、斉の都に天下の賢者が集まり、学問が栄えたという故事をこの賞の名称は踏まえています。稷門付近は「稷下」と呼ばれ、多くの学者が集まったことから、「稷下の士」という言葉も生まれました。(出典『史記』)

以上