とじる
しょうゆは、中国から伝わった
「穀醤(穀類を原料とする発酵調味料)」が
日本で独自に発展したもの。
江戸時代に広まり、和食の要に。
今では洋風の料理などにも
使われるようになりました。
日本
ぶりのてり焼き
てり焼きは、しょうゆの香りを生かすにはぴったりの料理といえます。魚に調味料を絡めて焼くことによって、しょうゆの色や香ばしさ、みりんのてりが出て、食欲をそそる味になります。
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しょうゆは肉料理ととても相性のよい調味料。
その特徴が知られるようになり、
アメリカ、カナダでも広く使われるようになりました。
カナダ
サーモンのメープルドレッシングサラダ
カナダといえばサーモンが有名。しょうゆは魚料理にもよく使われます。カナダの特産品・メイプルシロップとともにドレッシングに加えれば、コクと風味のあるサラダのできあがり!
アメリカ
ハンバーガー
元々日本の調理法であるてり焼きは魚をよく使いますが、アメリカではハンバーガーやチキンソテーなど、肉料理でおなじみ。今では「TERIYAKI」としてそのまま通じる言葉になっています。
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江戸時代にはオランダへ
しょうゆが輸出されていました。
ヨーロッパで貴重な調味料として使われ、
その品質は当時から高く評価されていました。
スウェーデン
ミートボール
スウェーデンのミートボールは、リンゴンベリー(コケモモ)など果物のジャムを添えるのが定番です。果物のソースにしょうゆを加え、奥行きのある味に仕上げました。
イギリス
ポークとセージのパイ
パイ料理はイギリスでは定番料理。肉や魚、果物などさまざまな具でパイをつくります。ポークとセージの組み合わせと、生地のバター、しょうゆのハーモニーが絶妙です。
イタリア
トマトソースパスタ
イタリアの家庭では、さまざまな太さや長さのパスタ料理が好まれ、ソースの種類も数多くあります。トマトソースでは、しょうゆがトマトのうま味をより引き立たせます。
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東アジアはしょうゆ、
東南アジアは魚醤が使われています。
中東ではしょうゆを日常的には使いませんが、
下味やソースに使うとうま味を引き出します。
トルコ
ピーマンのドルマ
トルコでは日常的にしょうゆは使いませんが、隠し味として加えるとうま味がアップします。この料理では、肉詰めの具の下味に加えました。トマト味にも深みが増します。
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多くの島々からなるオセアニアは、
魚も肉もよく食べられる地域。
多民族の文化が混ざり合っています。
シンプルな肉料理にはしょうゆが活躍します。
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しょうゆは、大豆、小麦、食塩から
つくられる醸造調味料。
発酵により300種類以上の香り成分が含まれ、
奥行きのある味わいが特徴です。
また、基本の五味(甘み・酸味・
苦味・塩味・うま味)のバランスがよく、
いろいろな食材によく合います。
しょうゆは和の食材に限らず、
さまざまな食材や味ともよくなじむので、
もともとしょうゆがなかった国の料理にも
受入れられるようになりました。
メインの味つけのほか、
隠し味としても風味やコク、
そしてほどよい塩味を添えることができます。
監修・荻野恭子
料理研究家/和・洋・中・エスニックの
エキスパートから料理技術を修得。
世界各国の食卓を直接取材し、
食文化研究を続けている。