「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」実施レポート②

キッコーマン株式会社は、静岡大学教育学部発ベンチャー企業 一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表:塩田真吾 静岡大学教育学部学校教育講座准教授)と協働で、子どもの「教育格差」の縮小に向けた取り組みとして、地方の中山間地域や離島の小学校での遠隔授業を実施しています。2020年度から「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」として、小学生の皆さんとキッコーマン東京本社の社員をインターネットで映像をつなぎ、しょうゆのつくり方や魅力・働きなどを学び、「おいしく食べる秘訣」を考えるワークを行いました。
また2022年度より新ワーク「自分たちの郷土料理を考えよう」を一部小学校で開始し、2023年度から本格的に新ワークを展開して、小学生の皆さんに、自分たちの郷土料理を考えてもらうことを実施しています。
今回は、2024年11月14日に1回目の授業、2024年12月2日に2回目の授業を行った北海道足寄町立螺湾小学校と大阪府茨木市立忍頂寺小学校の合同授業についてのレポートをお届けします。

授業レポート

2024年11月14日に行った1回目の授業では、まずお互いの学校の「自校紹介」から始まりました。年間行事をはじめとした学校の紹介はもちろん、学校の周りの様子をカメラを使って見せてくれました。お互いの学校紹介のあとは、キッコーマン社員のしょうゆ博士によるしょうゆの授業を行いました。
2024年12月2日に行った2回目の授業では、それぞれの地元の特産品を使った自分たちのオリジナルの郷土料理を発表してもらいました。螺湾小学校では特産品の「ラワンぶき」を使用した「ラワンぶきミルクカレー煮」、忍頂寺小学校では「あまっこ」を使用した「トマト味噌ジャガッコリーグラタン」等たくさんのアイデアが出てきました。発表後は、しょうゆ博士と、お互いの小学校からの質問や感想タイムとなりました。合同授業は初めての試みでしたが、両学校のみなさんのおかげでとても充実した授業となりました。

児童・先生のご感想

  • キッコーマンの人の話を聞いたり、自分たちのアイデアを発表できて楽しかった。またこんな授業をしたい。(児童)
  • 普段は一緒に授業をしているわけではない他の学校の人たちの考えを聞いたりして、地域の特産品が違ったり、アイデアが違ったり、面白かった。(児童)
  • ネット等で簡単に調べられる時代だが、プロの声を生で聞けることはとても良い。授業の内容について深く知ることができ、興味を広げることができてよかった。また、キャリア教育の観点から、将来の自分が進みたい道を知るきっかけにつながるかもしれないと思う。(先生)
  • 他校のアイディアを交流する機会があまりないので、プロ目線と他校との感想により、子どもたちのプレゼンに対する自信がついたと思う。(先生)