食と健康の取り組み

「食と健康」基本方針

キッコーマングループは、経営理念に掲げる「消費者本位」の考えのもと、事業の根幹である「食」を通じて、世界中の人々のこころとからだの健康に貢献することは、私たちの事業活動の本質であると考えています。

近年、世界は、栄養不足や微量栄養素の欠乏、そして過体重や肥満などの「あらゆる形態の栄養不良」に直面しています。これは、食生活に起因する非感染性疾患(NCDs:Non-Communicable Diseases)の増加とあわせて、世界共通の社会課題としてWHO/FAOの共同ステートメントで言及されています 。このような背景から、その解決策のひとつとして、生涯を通じた健康の基礎となる「バランスの良い食生活」がこれまで以上に強く求められています。当社グループは、この課題認識のもと、中期経営計画において「世界のお客様のバランスの良い食生活の実現に貢献」を基本方針と定めました。

私たちは、単に栄養素のバランスをとることだけが「バランスの良い食生活」のすべてではないと考えています。日々の食事から得られる「おいしい」というよろこび、家族や友人と食卓を囲む楽しさ、そして多様な食文化との出会いもまた、ゆたかな人生を育む上で不可欠な「バランス」の一部です。さまざまな食材を「おいしく、楽しく、無理なく」とりいれることを通じて、こころとからだのバランスをすこやかに「ととのえる」こと。それは、「キッコーマンの約束」で示す「こころをこめたおいしさで、地球を食のよろこびで満たします。」を、実践する取り組みです 。

「食と健康」4つの取り組みテーマ概念図

キッコーマンの「食と健康」4つの取り組みテーマ

ととのえる
おいしく健康を手軽に
毎日の食生活を健やかにおいしくするお手伝いをします。適切な塩分をとること、野菜・果物をしっかりとること、肉・魚・大豆製品などの多様なたんぱく質をバランスよくとること。栄養バランスの良い食事を「おいしく、楽しく、手軽に」続けられるようにサポートします。
おいしく適塩
無理な減塩ではなく、おいしい「適塩」を。一人ひとりに適した食塩量で、ゆたかな食生活を楽しむ商品や工夫をご提案します。
野菜をとりやすくする工夫の提案
1日350gの野菜摂取をめざして。商品やレシピ提案で、おいしく手軽に野菜摂取をサポートします。
多様なたんぱく質摂取の提案
健康なからだづくりに欠かせないたんぱく質。大豆の植物性たんぱく質、お肉やお魚をおいしくする商品で、バランスよく摂るお手伝いをします。
栄養に関する情報・レシピの提案
栄養の話を身近に。レシピサイトで、日々の健康に役立つ知識やコツを分かりやすくご紹介します。
よりそう
一人ひとりの課題に対応
食や健康の課題は一人ひとり異なります。科学的視点から献立を提案するサービス、多様な食ニーズに対応する商品の展開など、お客さまによりそい健康をサポートします。
栄養バランスを評価する仕組み
栄養バランスの良い食事を、もっと手軽に。食事全体の栄養バランスを評価する独自の仕組みで献立づくりをサポートします。
多様な食ニーズへの対応
誰もが安心して楽しめる商品を。アレルゲン不使用や有機原料使用など、多様化する食のニーズにもお応えします。
健康に役立つ情報の調査・研究と発信
お客さまの健康価値につながる確かな情報を。調査・研究をもとに、暮らしに役立つヒントとしてお届けします。
つなぐ
次世代に食の楽しさを
食がもたらす楽しさやゆたかさ、人と人とのつながりを大切に、未来へとつなげるお手伝いをします。しょうゆをはじめとする日本の食文化を世界に広げ、各地域の食文化と融合することで、新たなおいしさを提案します。
おいしい記憶
コーポレート・スローガン「おいしい記憶をつくりたい。」に込めた想いを広げる活動に継続して取り組んでいます。
食育活動
2005年に「食育宣言」を公表。出前授業、体験型の工場見学など、事業に根ざしたざまざまな活動を行っています。
食文化の国際交流
しょうゆを世界のさまざまな食材や料理と合わせることで、新しいおいしさを生み出し、100以上の国・地域で親しまれています。
発酵文化・和食文化の継承
発酵・和食文化を次世代へ。食文化の研究を通じて、発酵調味料・しょうゆ文化、和食文化を継承する活動に取り組みます。
つくる
共創と革新
社会と共創し健康価値を広く届けていきます。健康経営の考えのもと、社員自身も健康をととのえて、お客さまへの「食と健康」の提案につなげます。
健康経営
社員自身が「おいしく、楽しく、手軽に」健康をととのえて、お客さまへの価値提案につなげます。
地域とともに健康の輪をひろげる
地域との共生を大切に、こころとからだを健康に保つお手伝いをします。