研究機関誌「FOOD CULTURE No.24」(若手料理人によるパネルディスカッション 「和食っていいね!」といわれたい 和食の魅力)
「和食っていいね!」と言われたい 和食の魅力
2013年11月9日(土)、東京駅前 丸ビル7Fの丸ビルホールにて、京都と東京から、旬な若手料理人にお集まりいただき、和食と四季との関わり、和食の基本、世界の食文化と日本の食文化との違い等々、和食の魅力について、存分にディスカッションしていただきました。
初めての和食づくり
和食の魅力
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人気のおかず、肉じゃがのつくり方 |
外国から見た和食
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旬の食材を使った、手軽な一品 |
四季を感じる時
| 柿澤 | 普段、私たちが四季を感じるというと、カレンダーですが、皆さんは、どうやって感じていますか。 |
| 中東 | 私にとって四季というのは、お客様に「おもてなし」を表現するための、一つのお題だと思っています。例えば、毎日山に入っても、一日として、同じ状況ってないんですね。だから自ずと、お客様にお出しする料理に対する意識も日々変わっていくんです。山の中で見たこと、触れたこと、感じた匂いなどをキャッチすることこそが、私にとって真の暦だと認識してます。別にそれが食材ではなくても、花でもいいと。それを見て、感じる、その物自体が一番美しい時期こそ、私はそれが旬だと思います。 |
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| 柳原 | 私は、築地の河岸がカレンダーです。例えば、寒くなってくると赤い魚が増えてきたなあ、とか。あとは五節句ですね。その時期ならではの料理。今は、そういう習慣がおざなりになっていますから、昔から伝わる行事をもっと大切にしたいですね。それを今の親の世代が守ることで、子供たちにも伝わる。季節の移ろいを感じながら生きる。それも日本の大きな文化の一つですからね。 |
| 髙橋(義) | 旬は期間に幅があるんですね。食材によっても違いますが、旬の中でも、出たては「走り」、さらに魚だったら脂がのっておいしい「盛り」、その後に、少し脂も抜けて香りも抜ける「名残り」。一つの食材においても、三段階の旬があるんです。それらと向き合うことで、四季の流れを感じますね。例えば、京料理で「鱧松(はもまつ)」というのがあるんですが、鱧は7月が旬。その時期は、脂が乗っていておいしい。でも、「鱧松」は、10 月に食べるんですね。10 月は松茸が盛りですよね。盛りの松茸と、名残りの鱧を合わせる。その組み合わせで、時の流れを感じる、味わう。そういったことができるのも和食の魅力だと思います。 |
| 柿澤 | 普通の人たちが、和食を通して四季を感じたいという時には、どうしたらいいでしょうか。 |
| 髙橋(拓) | スーパーやデパートに行って、先週見たことのない食材があったら、それが「走り」です。その食材の売場が大きくなってきたら「盛り」です。売り場が一番大きい時、旬のど真ん中が一番おいしいですからね。魚、野菜ともに日本は多様な品種があります。魚なら 300 種類、野菜は 170 種類弱。それらを組み合わせて、料理をするだけでも、和食づくりのバリエーションはぐんと広がりますよね。 |
| 柳原 | 料理の言葉で「出会いもの」という言葉があるんですが、旬の食材同士は相性がいいものが多いんですよ。筍と木の芽、筍とわかめ、みんな旬の組み合わせです。「出会いもの」を探す。それも和食の楽しみ方であり、季節の感じ方ですね。 |
| 髙橋(義) | 例えば 11月ですと、松茸は終わっています。時期的には、野菜は端境期なんですね。これといったものがない。強いてあげると、小かぶかな。うちのお店では瀬戸内産の穴子と小かぶを合わせる。炊いた小かぶの上に蒸した穴子を器に盛りつけて、お客様には、小かぶと穴子を一緒に口に入れてください、と。小かぶのあっさりした味わいと、穴子の油脂分が絡むことによって、とてもおいしいんです。 |
おいしいご飯を炊く、ということ
和食づくりの基本
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和食に欠かせない、ご飯の炊き方のコツ |
おいしい味噌汁をつくるコツ
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家庭でできる、おいしい味噌汁 |
和食をもっと身近に感じてもらうには
お気に入りの調理道具は
4 人の料理人の方たちが、各々の和食への思いを語っていただいた、あっという間の 2 時間でした。語りつくすには、まだまだ足りなかったかもしれません。それでも、和食と季節との関わり、もっと和食を身近に感じられる工夫、海外の食に与えた和食の影響等々、さまざまな角度から多くの和食の魅力をお聞きすることができました。



























