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過去の展示

洋食 欧米食と和食との融合

あとがき
日本人の今日の食卓を振り返ったとき、鎖国時代唯一、西洋との窓口だった長崎オランダ商館で、異国の料理人のもと、こつこつ黙々と修行を積んだ日本の料理人の姿が浮かび上がってくる。続く開国による文明開化の嵐・・・そうした時代の変遷の中で地道に異国の料理に取り組んできた彼らの努力があったからこそ、はじめて実を結んだわれわれの食卓なのである。今、日本人はコロッケもカレーもハンバーグもみんな日本の料理だと思い込んでいる。しかしそれは先達の努力あってのもの、ここで改めて感謝の意を表したい。
参考文献
『西洋料理指南』敬学堂主人
『西洋料理通』仮名垣魯文
『料理文献解題』 (柴田書店)川上行蔵編
『洋食の調理(家庭百科全集第30編)』(博文館 )亀井まき子著
『近代日本食物史』(近代文化研究所)昭和女子大学食物研究室著
『青山紀ノ国屋物語』(駸々堂出版)平松由美著
『横浜もののはじめ考』(横浜開港資料館)
『大日本古文書』東京大学史料編纂所
『近代日本食文化年表』 (雄山閣出版)小菅桂子著
『カレーライスの誕生』(講談社選書メチエ)小菅桂子著
『にっぽん洋食物語』(講談社プラスアルファー文庫)小菅桂子著
『どんぶり物語』(江崎グリコ) 小菅桂子著 
『株式会社阪急百貨店五十年史』(株式会社阪急百貨店) 五十年史編集委員会編 
『中村屋100年史』 ( 株式会社中村屋) 中村屋社史編纂室
『幕末明治新聞全集 第六巻上』(世界文庫)
『たべもの世相史・東京』 (毎日新聞社)玉川一郎著
『福澤手帖』(慶応義塾大学出版)社団法人福澤諭吉協会
『日本百科大辞典第参巻』(三省堂)斉藤精輔編
筆者プロフィール
小菅桂子(こすげ・けいこ)
小菅桂子 東京都出身。
昭和女子大学短期大学部国文科卒業。
國學院大學文学部史学科編入・卒業。
毎日映画社製作部に入社、同社退社後、
杉野女子大学博物館非常勤講師、
別府大学短期大学部生活科教授、
くらしき作陽大学食文化学部教授を経て、
現在は國學院大學日本文化研究所共同研究員、
昭和女子大学近代文化研究所研究員。
食文化研究家として広く活躍中。
主な著書
『にっぽん洋食物語』新潮社
『にっぽん台所文化史』雄山閣出版
『にっぽん洋食物語大全』講談社・プラスアルファ文庫
『近代日本食文化年表』雄山閣出版
『グルマン福沢諭吉の食卓』中公文庫・中央公論新社
『カレーライスの誕生』講談社・選書メチエ
和洋折衷料理
コロッケからカツレツそしてトンカツまで
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