食文化に見るしょうゆの包装・容器 その2
しょうゆ容器としての陶磁器・ガラス容器
(6)卓上容器 しょうゆさし
(6)卓上容器 しょうゆさし
しょうゆさしは、主に陶磁製とガラス製のものがあります。食卓では、これまでさまざまな形態の陶磁製のしょうゆさしが使われてきました。近年では、ガラス製のしょうゆさしが普及していますが、現在でも陶磁製のしょうゆさしは、料理店や家庭で活躍しています。

陶磁製
江戸時代後期のしょうゆさし
江戸時代後期のしょうゆさし
現存する陶磁製しょうゆ容器としては、とても古いものです。
(後藤家資料 染付調味料入瓶 安芸市立歴史民俗資料館 所蔵)

ガラス製
キッコーマン
しょうゆ卓上壜
キッコーマン
しょうゆ卓上壜
1961年(昭和36年)に誕生した150㎖卓上壜です。GKインダストリアルデザイン研究所長 榮久庵憲司先生により、開発・デザインされました。この卓上壜の誕生によって、しょうゆが食卓におかれるようになりました。発売以来、ロングセラー商品となり、今日に至っております。1997年には、約400万本の販売実績がありました。1993年には、食品業界初の「グッドデザイン賞」を受賞しました。また、この卓上壜は広く海外でも愛好されています。写真右側の卓上壜は、ヨーロッパで生産・販売されている卓上壜です。

いろいろな
しょうゆさし
しょうゆさし
陶磁製とガラス製のしょうゆさしがあります。いろいろなデザインのかわいらしいしょうゆさし。そこに置いてあるだけでも「和」の雰囲気が広がります。「今日は和食でおもてなし」−テーブルの脇役として、食卓に彩りを添えてくれます。
(野田市郷土博物館 所蔵)

ガラス製
キッコーマン
しょうゆ卓上壜
キッコーマン
しょうゆ卓上壜
1991年に発売された100㎖しょうゆ卓上壜です。この壜も150㎖卓上壜と同時にグッドデザイン賞を受賞しました。
コラム 3 しょうゆ容器の栓
容器と栓は密接な関係にあります。栓は容器の入り口を塞ぐものなので、栓の性能により、容器の保存性能が左右されます。ここでは、いろいろなしょうゆ容器の栓をご紹介します。
木 栓

機械栓

王冠栓

スクリューキャップ

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(1)甕かめ[陶器](2)徳利 とっくり[陶器] - しょうゆ容器としての陶磁器・ガラス容器
(3)コンプラ瓶びん[磁器]とケルデル壜 びん[ガラス] - しょうゆ容器としての陶磁器・ガラス容器
しょうゆの輸出 -コンプラ瓶とケルデル壜がオランダへ- - しょうゆ容器としての陶磁器・ガラス容器
(4)明治以後の陶磁製しょうゆ容器(5)ガラス壜 - しょうゆ容器としての陶磁器・ガラス容器(6)卓上容器 しょうゆさし
- 各種容器によるしょうゆの保存試験
- まとめ
- 参考文献