韓国の発酵食品
韓国の食とは・・・
はじめに
韓国の食とは・・・
薬食同源に基づく食の思想
四季の変化に富み、旬の味を大切にしながら独自の食文化を発展させた韓国では、冬の間の生野菜の不足を補うため、保存食が発達しました。
崔:韓国人にとっての食事に対する考え方は、『薬食同源』の考えに基づいています。これは食べることが、単に食欲を満たすものではなく、自然の恵みを体に摂り入れることで、体調を整え、健康を保ち、体を癒す、という思想です。
韓国料理では、薬用効果のある食材・調味料・香辛料を組み合わせることによって、美味しく、しかも栄養的にもバランスのよい料理として発展させてきました。
そのため、韓国人は自分のコンディションによって、「いま元気がないからサムゲタン(鶏のスープ)を飲もう」とか、「二日酔いだからスケソウダラのスープを飲もう」などと考えます。薬を飲んだり、病院に行ったりするよりも、食事で自分の体調を調整することが日常的となっています。
また、普段、キムチと一緒に食事を摂ることに慣れている韓国人は、外国に行って食事をすると、なかなか食欲がわきません。例えば日本に行ってラーメンを食べると、どうしても食べ残しをしてしまうのです。普段は、ご飯や麺があれば、必ずキムチなどのおかずがあるからです。こんな時、キムチを持参すれば嘘のように食が進みます。
韓国には日本料理屋やパスタ店などもあり、利用することもあります。でも、外国に行ってキムチを何日か食べないでいると、どんどん元気がなくなってしまうので、外国にいても必ず韓国料理屋に行きます。そんな理由から韓国の家庭に世界の料理が入ってくることはなかなか難しいと考えられます。
■薬用効果のある食材の例■
なつめ

生姜

エゴマとエゴマの葉
