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韓国の発酵食品
昔の韓国では、薪で炊いてできたご飯のおこげに水を入れ、煮出したものを飲んでいました。現在は、食後に、体に優しい材料から作られた漢方茶を飲んでいます。
生姜茶、葛の茶、コーン茶、チコリのお茶とその種類はいろいろあります。また、季節ごとに飲まれる飲み物として、冬はカリンや柚子の砂糖漬け、もしくはハチミツ漬けにしたものを熱い湯に溶かして飲み、春には松の花粉を集め、水にさらして干したものを飲みます。松の花粉の飲み物は、かつては宮廷でしか飲まれなかった最高級の飲み物だったそうです。秋には五つの味をもつ五味子(オミジャ)という木の実を収穫し、お茶にして飲みます。この五味子は五臓六腑に効用のあるお茶として昔から飲まれています。また、柿からつくる酢を冷たい水に入れ、ハチミツを加えたものもあります。
また、ニッキと生姜を煎じた飲み物などは、昔から今に伝わっている飲み物のひとつです。
このように自然からの恵を季節に合わせてお茶や飲み物として、体に摂り込んでいます。
柚子茶
砂糖漬けにした柚子の エキスを熱湯に溶いて飲みます
なつめと生姜の茶
なつめと生姜をじっくり煮出したお茶
かりん茶
気管支炎や消化器系統の不調に効果があります
麦芽
大麦の芽を乾燥させ粉にしたものを麦芽紛といい、水飴の材料になります
麦芽に含まれるアミラーゼの作用により、食後に飲むと消化がよくなるシクケ
食事と同様、韓国ではデザートでも薬食同源が重んじられ、消化を助け、胃にもたれることのほとんどない、体にやさしいデザートが大半です。日本の女の人たちは、「デザートは別腹」と言いますが、韓国ではデザートも体によいものを日頃から食べています。
麦芽とお米を発酵させた上澄み液からつくるシクケは、消化作用のあるものとして、食後には欠かせないデザートの一つです。
お餅や、上しん粉、餅粉を材料につくられたお菓子も数多くあります。いずれも体によいゴマ、松の実などと組み合わせて作られています。
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