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企画展示

江戸から学ぶ 食の「しつけ」と「こころ」

江戸から学ぶ 食の「しつけ」と「こころ」
人間は、穀物・野菜・肉・魚介類などの食物をエネルギーとして生きています。
その食事は、「空腹を満たす」ためだけなのでしょうか。さまざまな命をいただく「食」は、健やかな「からだ」をつくり「こころ」も豊かにします。
私たち日本人は、この「食」に対する考え方を共有し、日本独特の「食文化」と「こころ」を育み、継承してきました。
ところが近年、その日本の「食」が乱れ、「こころ」まで乱れてきています。
約270年の平和がつづいた江戸時代、日々の生活のなかで親は愛情をもって子どもを「しつけ」、「こころ」を教えてきました。子どもは親や周囲の大人たちの生き方、しぐさ、日々の行動をみて人間力を養い、年長者を敬う「こころ」を身につけていったのです。
こうした江戸時代の「食」の教え、子どもたちの育ちをとおして、食の「しつけ」と「こころ」を学びます。
『夏姿 母と子』
『夏姿 母と子』☆
1767・68年(明和4・5年)頃 鈴木春信 作
昼寝から起きた子どもを抱く母親と寺子屋から帰ってきた娘。
子どもへの愛情に満ちたまなざしが見事に表現されています。
木版多色摺の新技法による創始期の第一人者である春信の代表作です。
『年中行事絵巻』
江戸から学ぶ 食の「しつけ」と「こころ」