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かるた
2026年08月18日
【かるた便り】読み札の裏に、もうひとつの物語
こんにちは。「おいしい記憶」事務局の きこ です。
『おいしい記憶かるた』は、全国のみなさんから寄せられた、食にまつわる記憶をもとに制作されています。一般的なかるたのように絵札と読み札で遊べるだけでなく、読み札をめくると、裏面にその札のもとになったエピソードが書かれているのが大きな特徴です。

読み札の裏面には、その札のもとになった「おいしい記憶」のエピソードが記されています。
読み札には、短い言葉が綴られています。
そして裏面に記されているのは、その言葉が生まれるもとになった「おいしい記憶」。つまり『おいしい記憶かるた』は、読み札の裏面まで読むことで、もう一段深く味わえるかるたでもあるのです。
読み札を読んで、絵札を見る。そのあとにエピソードを読んでみる。すると、最初に想像していた場面に奥行きが出てきます。
「そういうことだったんだ!」
「似たようなこと、私にもあったなあ……」
「この料理、今度やってみようかな」
驚いたり、笑ったり、真似をしてみたくなったり。
それぞれのエピソードには、読み札だけでは見えなかった情景が詰まっています。まさに「読むかるた」というわけです。
たとえば、「け」の札。
ケンカでケーキを置き去りに


読み札を読んだだけでも、何があったのだろうと気になる一枚です。
絵札には、ケーキの箱を残して、ぷいっと背中を向けた姉弟の姿。なんとも微笑ましい場面が描かれています。
さらに読み札の裏面にあるエピソードを読むと、その場面の前後にあった姉弟のやりとりや、家族の空気まで見えてきて、さらに微笑ましく、自分の幼いころの誕生日までも思い出したりする。短い読み札の奥に、家族の小さなドラマがある。そんな楽しさを感じる札です。
もう一枚、私が個人的に印象に残っているのが、「す」の札です。
好きなもの バンズにはさんで まるで辞典


この札の裏面には、食卓にバンズと具材を用意して、好きなようにはさんで食べたというエピソードが紹介されています。「好きなものを好きなだけはさんでいいよ」と言われたら、子どもだけでなく大人も楽しくなりますよね。読み札の「まるで辞典」という表現も、とても楽しい一枚です。
実はこの札を見て、私も試してみたくなりました。ハンバーガーではありませんでしたが、90歳を越えた父母に、パンと具材を並べて「好きなものをはさんでね」と伝えてみたのです。
すると、思っていた以上に楽しそうに具材を選び、即席サンドイッチを作って頬張っていました。ちょっとしたアイデアをいただいたことで、いつもの食卓が少しだけ新鮮になった気がします。とても楽しい気持ちになりました。
『おいしい記憶かるた』全札ギャラリーでは、45枚すべての絵札・読み札・エピソードをご覧いただけます。
気になる札を見つけたら、ぜひ裏面のエピソードまで読んでみてください。
