いつもと変わらない、しょうゆのある日常。
ある日突然、この国から、 “しょうゆ” が消えてなくなってしまう。
なんと、人々の記憶からも。
しかし、高校生のトシキは、その存在を覚えていた。

もしも、この国にしょうゆがなかったら――。

ある日突然、この国から“しょうゆ”が消えた。
なぜ、誰もしょうゆの存在を知らないのか。なぜ、しょうゆはなくなってしまったのか。
異変に混乱したトシキは、自転車を走らせしょうゆを探しまわる。

大豆を手に入れたトシキとクミ。
しょうゆを再現するべく2人は科学室で実験の日々を過ごす。
しかし、情報が何も無い世界での再現は全くうまくいかない……。
そしてついに、事件が起きてしまう。

いくら試行錯誤を繰り返しても、しょうゆをつくることはできなかった。
そんな時、偶然立ち寄った寿司屋である手がかりを得たトシキ。
しょうゆを取り戻すことはできるのか？