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おいしい記憶には、つくってくれた人がいる。

おいしい記憶には、つくってくれた人がいる。

「ねえ、今日なにたべたい?」
の声がうれしそう。
なのにレパートリーは限られている。

「ごはんだよ~」の声は、
「遅刻するよ~」の意味もかねている。
声が大きいのだ。

「新しい料理に挑戦してみたんだけど」
そのたびに、ちょっといやな予感。

レシピ通りにつくればいいのに、
だいたい余計な手を加えて失敗する。

想定どおりの味にならなくても、
しょうゆで、なんとかなると信じてる。

「ねえ、おいしい?」
感想を求める顔が、近すぎる。

家の中が賑やかになった。

兄が、料理をはじめた。

人は、ごはんをつくってくれた
人の、うしろ姿を忘れない。

おいしい記憶をつくりたい。キッコーマン。

INFORMATION

おいしい記憶には、つくってくれた人がいる。(2025年3月)

クリエイティブディレクター 山田尚武さんコメント

キッチンに立つ人の後ろ姿は美しい。
季節を感じ、だれかを想い、こころを込める姿。
それは老若男女を問わず、料理の腕前に関わらず、
だれもがまとうことのできる美。
そのまわりに、会話が生まれ、
笑顔が花咲き、「おいしい記憶」が輝く。
料理をする人が、美しく輝いてみえるような世界を
日本の美で描いてみようと思いました。
世界で活躍する造形作硝子家 山本真衣さんの「切子細工」で。
その輝きのまんなかで料理をする人は?あなたならだれを想像しますか?
ボディコピーにちょっと意外な‘かくし味’をきかせました。

新聞広告に寄せられた声

春らしく、また感謝の気持ちを持つことを改めて思い出させてくれました。(男性29歳以下)
季節感があってよい。こういう広告が出せるのは新聞の魅力。(男性50代)
「おいしい記憶をつくりたい」のコピーは、文中にも書かれている通り、おいしいものを作ってくれた人や食べた場所の記憶と同じなので、もっともっとその記憶が増やせるようになると良い。(男性60代)
文句のつけようがない理想的な広告だと思う(女性30代)
色合いが春らしくて美しく、思わず家族にすごいきれいだねと紙面を見せた。これまでは料理といれば母親というキーワードがセットで出てくるイメージだったが、兄という家族だったのが新鮮であり、また男女問わず料理をすること食事をすることの大切さを感じ、好感を持った。(女性40代)
一番最後の「人は、ごはんをつくってくれた人の、うしろ姿を忘れない。」というコピーがしんみり来ました。(女性50代)
とても素敵な広告だと思った。人間にとって、食は大切なもの。思い出などもあると思う。春は巣立ちの季節で、一人暮らしを始める若い人たちに、食べ続けてきたメニューを思い出しながら作ってほしい。家庭の味は何歳になっても懐かしいもの。食を大切にする、温かい広告だと感じた。(女性60代)
 
出所:J-MONITOR調査
【調査実施機関】ビデオリサーチ 
【調査日】2025年3月16日
【調査対象者】朝日新聞読者モニター(首都圏在住:15歳ー69歳)
【調査方法】ウェブ調査
【有効回答数】209人
【調査企画・主体】朝日新聞社

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