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-よみもの-

第9回 小学校低学年の部(作文)キッコーマン賞

ごっちゃの天ぷら

今までで一番おいしかったごはんは、いなかのおばあちゃんの家で食べた、ハゼの天ぷらです。いなかでハゼのことを方言で「ごっちゃ」と言います。おばあちゃんがいつも、「ごっちゃ」と言っているので、わたしも、そのハゼをごっちゃと言っています。

ごっちゃは、川にいて、うごきがはやいです。でも、たもでがんばってつかまえました。とても大へんだったけど楽しかったです。

夜ごはんに、おばあちゃんが、とったごっちゃをあげてくれました。自分でつかまえたごっちゃがおさらの上にのっているのを見てびっくりしました。かわいそうだとはじめは思ったけれど、食べてみたいと思いました。ドキドキしながら、ひと口食べてみると、外はカリカリで中はフワフワしていて、とてもおいしかったです。数が少なかったので、ほとんどわたしが食べてしまいました。さっきまで生きていた魚で、自分でがんばってつかまえた魚なので、いつもの魚の天ぷらとひとあじちがいました。とてもおいしかったです。

む中で食べているわたしに、「いただきますは、いのちをいただくということだよ。」と、教えてくれました。天ぷらのごっちゃも生きていたので、おばあちゃんが言っていることがよくわかりました。

今年の夏は、いただきますと思いながらごっちゃをたくさんとって、家ぞくみんなで食べたいです。

INFORMATION

第9回 小学校低学年の部(作文)キッコーマン賞
「ごっちゃの天ぷら」
笠原 詩乃 かさはら しの さん(岐阜県・8歳) 岐阜市立常盤小学校 2年
※年齢は応募時

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