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-よみもの-

第11回 小学校低学年の部(作文)優秀賞

三人だけのとくべつたまごかけごはん

わたしは日曜日が大好きです。なぜなら、お父さんとお母さんがなかなかおきてこないので、大好きな、 「とくべつたまごかけごはん」をいっぱい食べられるからです。食べるじゅんびをするのは、二才とし上の姉とわたしと二才とし下の弟です。

みんなたくさんおちゃわんに白ごはんをいれてたまごをわって、しょうゆをいれて、かきまぜてかんせいです。姉と弟はしょうゆを少し多めにいれるけれど、わたしは、しょうゆを少なめにいれるのが好きだから心の中で、 「少なめの方がおいしいと思うけどなぁ。」と思っています。

「いただきます。」
と言って、おいしそうな黄色いごはんをおはしにのせて口にいれました。おいしいかドキドキしていたけれど、口の中でしあわせが、ひろがっています。弟に、
「おいしいね。」
と話しかけると、
「一口ちょうだい。」
と言われました。わたしは弟にいつも一口あげています。だから、
「また一口ちょうだいなの?かんべんして。」
と思っています。けれど、「いいよ。」と言って一口あげます。なぜなら、わたしのたまごかけごはんを食べて、
「お姉ちゃんのたまごかけごはんおいしいな。」 という弟を見るとわたしもうれしくなるからです。

わたしの作る「とくべつたまごかけごはん」は弟にも、姉にも、作れません。だから、いつか作る時のひみつをおしえてあげたいです。

INFORMATION

第11回 小学校低学年の部(作文)優秀賞
「三人だけのとくべつたまごかけごはん」
平尾 瑞希 ひらお みずき さん(大阪府・8歳) 大阪教育大学附属池田小学校 2年
※年齢は応募時

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