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-よみもの-

第11回 小学校低学年の部(作文)優秀賞

じいじのぬかづけ

わたしは、じいじのつくるぬかづけが大すきです。川ごえのじいじの家にあそびに行くと、いつもじいじは、わたしのすきなきゅうりのぬかづけをじゅんびしてまってくれています。

じいじのぬかづけは、さいこうです。お母さんがたまにかってくるスーパーのぬかづけは、しょっぱいけれど、じいじのぬかづけは、ぜんぜんしょっぱくありません。食べると、ポリポリカリカリと音がするのもたのしいです。

じいじは、れいぞうこの野さい室に、ぬかづけを入れています。わたしは、はじめぬかづけがどうやってできるのか、わかりませんでした。でも、じいじが、「さえちゃんも一しょにやろうよ。」といって、はじめてぬかづけを、ほらせてくれました。さいしょ、少しへんなにおいがしました。でも思い切って手をぬかどこに入れてみると、ぬるぬるしていて、つめたくて気もちいいです。きゅうりだけでなく、大こんや人じん、なすがつぎつぎに出てきて、たからさがしをしているみたいにワクワクしました。でもくぎが出てきた時には、とてもびっくりしました。じいじに聞くと、「これはね、なすの色がかわらないように入れているんだよ。」と教えてくれました。ほかにも、ぬかづけのぬかは、お米を作る時にできる米ぬかをつかっていること。日本にむかしからあるおかずで、野さいが長もちすること。手がスベスベになることも教えてくれました。

じいじは、毎日ぬかをまぜています。そうしないと、ぬかがすぐだめになってしまうからです。わたしは、まるで生きもののせわをしているみたいだと思いました。わたしは、またじいじと一しょにぬかづけをほって、たくさんのことを教えてほしいです。そしてわたしも、いつか自分のぬかづけを作って、じいじに食べてほしいと思います。

INFORMATION

第11回 小学校低学年の部(作文)優秀賞
「じいじのぬかづけ」
大木 紗英 おおき さえ さん(東京都・7歳) 東京学芸大学附属大泉小学校 2年
※年齢は応募時

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