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-よみもの-

第15回 小学校低学年の部(作文)優秀賞

ろっくんのはじめてのおしょうゆ

今日、弟のろっくんがはじめておしょうゆを食べました。りにゅう食が始まって色々な食べ物が食べられるようになったので、やっと母さんから調味りょうのおゆるしがでたのです。さいしょの調味りょうは、ぼくがすきなおしょうゆにきめました。りにゅう食のおかゆにぽたっと一てきだけのおしょうゆ。パクッといつものように元気よく食べたろっくんは、少しふしぎそうにもぐもぐとおかゆを食べて、にへーっとわらいました。そして、あっという間に食べ終わりました。おしょうゆ入りのおかゆ、とても気に入ったみたいです。

どんな味がするのかなと気になって、ぼくも食べてみました。おかゆはお米のあまい味がしました。おしょうゆをたらしてみると、たった一てきなのに味がかわって、急におかずとごはんをいっしょに口に入れたときみたいな味がしました。味つけをした方がずっとおいしいんだなと感じました。

ぼくははじめておしょうゆを食べた時、どう思ったんだろう。せっかくの「おいしい記憶」をなくしてしまいました。少しざんねんな気もちになりました。ろっくんも大きくなったら、きっと今日のおしょうゆの味をおぼえていないと思います。味を記ろくすることはできません。でも、ぼくと母さんがじゅんびしたおしょうゆ入りのおかゆを気に入って食べてくれた「おいしい記憶」を作文にして、大きくなったろっくんにとどけたいと思います。

ろっくん、はじめてのおしょうゆはおいしい味がしたね。これからも兄さんといっしょにたくさんおいしいごはんを食べよう。

INFORMATION

第15回 小学校低学年の部(作文)優秀賞
「ろっくんのはじめてのおしょうゆ」
三和 倫太郎 みわ りんたろう さん(兵庫県・8歳) 姫路市立白鷺小学校 2年
※年齢は応募時

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