
Readings
-よみもの-
第16回 小学校低学年の部(作文)キッコーマン賞
世界一のおじいちゃんのベーコン
私にはカナダ人のおじいちゃんとおばあちゃんがいます。といっても、本当のおじいちゃん、おばあちゃんではありません。私の両親がアメリカに住んでいた時の知り合いで、私は0歳の時から何度も家に泊まりに行き、今では本当のおじいちゃんとおばあちゃんと同じくらい大好きな人達です。
二人は、私がカナダに泊まりに行くといつもおいしいご飯をたくさん作ってくれます。ハッシュドポテトやスペアリブ、マカロニチーズ、コールスローなど、カナダで食べる料理はどれも本当においしいです。その中でも、私はおじいちゃんが朝食に作ってくれるカリカリでとってもジューシーなカナディアンベーコンを一番楽しみにしています。カナダのベーコンは、日本のものより生のお肉のような感じで、焼くとたくさん油が出ます。それをペーパータオルでしっかりとふくと、カリカリでジューシーなカナディアンベーコンが出来上がります。毎朝起きる時間に合わせて作ってくれるので、ベーコンを焼くいいにおいがして、ぱっと目が覚めます。
しかし、コロナ禍でとつぜん会えなくなりました。二人の体のことが心配でまた会えるのかなと思うとさみしくなる日もありましたが、三年ぶりにまた会うことができて二人とハグした時には、すごく嬉しくてなみだが出ました。おじいちゃんは、私がカナディアンベーコンを大好きなことを忘れずにいてくれて、たくさん用意をして待っていてくれました。久しぶりに食べたおじいちゃんが作るカナディアンベーコンはカリカリでジューシーでやっぱり世界一おいしいベーコンでした。
おじいちゃんもおばあちゃんも高齢だし、カナダは簡単には行けないのであと何度会えるか分からないけれど、いつも優しくてパズルが好きなおばあちゃん、運動神経ばつ群で面白いおじいちゃん、そしておじいちゃんが毎朝作ってくれるカナディアンベーコンの味を私は一生忘れません。
INFORMATION
「世界一のおじいちゃんのベーコン」
佐々木 結花(ささき ゆいか)さん(東京都・9歳) ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス 初等部3年
※年齢は応募時
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