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-よみもの-

2021年度 特別賞

たべられないおべんとう

 ぼくは、よるねるまえに、おべんとうを、つくりました。
 「なにしてるの。はやく、ねなさい。」と、おかあさんにいわれました。
 ぼくがつくったおべんとうは、たべられません。なぜなら、おべんとうばこは、おかしのあきかん、ウインナーとたまごやきは、トイレットペーパーのしん、スパゲッティは、けいとだからです。たべられないおべんとうをみて、おかあさんは、「うわー。すごい。これ、ひとりでつくったの。おいしそう。」とうれしそうなこえでいいました。さっきまで「ねなさい。」っておこったこえだったのに。
 ぼくは、いつもあさおきて、おかあさんのつくったおべんとうをみると、うれしいきもちになります。おかあさんも、ぼくがつくったおべんとうをみて、うれしいきもちになったんだなとおもいました。おべんとうは、みんなを、しあわせなきもちにさせるんだな。
 つぎのひ、おきたら、ぼくのつくったおべんとうが、ほんとうに、たべられるおべんとうに、かわっていました。あさごはんに、おべんとうをたべて、しあわせなきもちになりました。

INFORMATION

2021年度 特別賞
たべられないおべんとう
羽原 大翔(岡山大学教育学部附属小学校1年)

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