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-よみもの-

2021年度 特別賞

まごはやさしい弁当

 夏休みになって、祖母と手芸をすることが増えました。上ばき入れや、バッグなど、いろいろなものをつくりました。たくさんの時間を一緒に過ごす中で、たくさん笑って、健康に長生きしてほしいなという思いが強くなっていきました。なにができるかな?と思っていたけど、笑顔になって、健康に気を使っているものが思いつかないままでした。夜ご飯を食べているときに、まだ二才の妹が、「まま、これ美味しいね。最高だよ。」と、言っていました。私は、それを見て、テレビなどで、美味しいものを食べて笑顔になっているのを思い出しました。私は、そのときに、ご飯をつくろうと思いました。でも、ご飯だと、たくさんの量をつくらないといけません。まだ、たくさんの量をつくるのは、難しいので、ご飯をつくるのはあきらめました。次の日も、妹にヒントをもらいました。
 妹が、「遠足に行きたい。」と、言いました。私は、「遠足かぁ。」と思っていると、『お弁当』がうかんできました。そして私は、祖母とヒントをくれた妹にお弁当をつくることにしました。お弁当の中身は、健康に気をつかおうと考えていました。そして、「まごはやさしい」に入っている食べ物は体にいいということを思い出し、なるべくその中の食べ物を入れようと思いました。〝さ“の魚と〝い“のいもは、枕崎で有名なかつおと、鹿児島で有名なからいもを使うことにしました。しいたけは、使うことができなかったけど他の食材は、使うことができました。そして、玉子焼き、うずらのたまご、ウィンナー、小松菜とわかめのちりめん和え、かつおのたつたあげ、にんじんとからいものきんぴら?をつくりました。後から知ったことだけど、祖母は、かつおが苦手だったそうです。そして、食べるときに、二人とも、「おいしいね。」と、言ってくれました。祖母は、「このかつおのたつたあげ、おいしい!!」と言ってくれました。妹も笑って食べていました。笑顔にするためにつくったけど、私まで笑顔になりました。小松菜とわかめのちりめん和えのときには、「ちりめんしてるから、ちりめん入れてくれたの?。」と言いました。私は思わず笑ってしまいました。食べ終わったら、妹が、「また、つくってね。」と言ってくれました。祖母は、「ありがとう。美味しかったよ。」と、言ってくれました。食べた人も、つくった私も、幸せになれた弁当でした。

INFORMATION

2021年度 特別賞
まごはやさしい弁当
向井 結渚(枕崎市立枕崎小学校6年)

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