
Readings
-よみもの-
2022年度 特別賞
おじいちゃんの味
私は今回のお弁当の日はチャーハンを作りました。
なぜチャーハンを作ったかというと5歳の時島根県に住んでいたおじいちゃんが夏休みにチャーハンを作ってくれてそれが美味しくて今もずっと覚えていたからです。今はもうおじいちゃんはその後すぐになくなりましたが、どうしてもおじいちゃんのチャーハンを再現したくてお母さんにダメ元で作り方を聞きました。お母さんもほぼ覚えていないなかおじいちゃんの作ってくれたチャーハンを思い出しながら再現してくれました。そのチャーハンを食べた時おじいちゃんとの思い出が蘇ってきました。受験やコロナの影響でお墓参りに行けない年が続いていたので、おじいちゃんを思い出すことができて嬉しかったです。
これはお弁当の日の次の日に聞いた話なのですが「忘れてたけど、お母さん一回おじいちゃんから作り方教わっててその時おじいちゃんもおじいちゃんのお父さんに教わってたんだって」と言っていました。お母さんのせいで鳥屋尾家が代々伝えてきたチャーハンの味が途絶えるところでしたが、このチャーハンのレシピを頑張って覚えておじいちゃんの思い出と共に忘れないようにしたいと思いました。
私は野菜が嫌いなので今回のお弁当の日は野菜が入ってないように見えますが私の詰め方が悪いだけでチャーハン自体は野菜嫌いだった私やお母さんのためにおじいちゃんが細かく野菜を切ってくれたところも再現しています。
チャーハンは一般的に簡単ですぐできると言われていますが野菜を細かく切ったり炒めたりとにかく手間がかかりました。おじいちゃんがこんなにてまひまかけて作ってくれたと思うと無口で不器用なイメージだったおじいちゃんの新しい一面を知れた気がしました。ちなみに私が作ったチャーハンのみじん切り野菜は下の方に埋まっています。今回のお弁当の日を通して料理と思い出はリンクすると思ったので今後イベントなどには自分でも作ってみようと思いました。

INFORMATION
おじいちゃんの味
鎌田 彩姫(江戸川学園取手中学校2年)
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