
Readings
-よみもの-
2023年度 特別賞
家ぞくをつなぐお弁当
私のお弁当は、お父さんが毎朝おしごとの前に作ってくれています。いっしょにくらしているおばあちゃんも、お弁当のおかずをよくおすそわけしてくれます。学校でお昼の時間にお弁当を開くと、お父さんやおばあちゃんのことを思い出してうれしくなります。
来年から、私の弟がようち園に入ります。弟も毎日お弁当だとお母さんが言っていました。弟のお弁当を作ってあげたいな、と思ってお父さんとれんしゅうをはじめました。
休日にお父さんと試作をしてみると、たくさんの工夫がひつようだと知りました。大きいサイズだとのどにつまってしまうので、ほうちょうで食ざいを小さく切ること。すき間ができないようにつめること。
初めて作ったお弁当は、あまり上手にできなかったけれど、タコさんウインナーを見て「ねえね!タコさん!タコさん!」と弟がうれしそうに言ってくれました。
私は小学校に入ってすぐのころ、初めてのお友だちや、なれない場所で不安でした。でも、お弁当を食べる時に家ぞくを思いだしてゆう気が出ました。弟も、ようち園に入って不安な時に「ねえねと同じお弁当だ。」と思う日が、いつかくるといいな、と思います。

INFORMATION
2023年度 特別賞
家ぞくをつなぐお弁当
田中 夢乃(国立学園小学校2年)
家ぞくをつなぐお弁当
田中 夢乃(国立学園小学校2年)
他の作品を読む
これも好きかも
