
Readings
-よみもの-
2023年度 特別賞
心のこもった料理のプレゼント
今日はお父さんの誕生日だったので、僕は夕ご飯を作ろうと思いました。最近、物価高になっていると聞いて、少しでもお金をかけずに料理ができないかと考えました。
まず、メインのおかずをお父さんの大好きな魚にしようと決めました。そして、朝早く起きて近くの海に家族で釣りに行きました。たくさん釣れたらいいなぁとわくわくしながら、糸やえさの準備をしました。そしたら、僕とお兄ちゃんでキジハタ2匹、マハタ一匹釣れて、これで夕ご飯が作れると思いうれしくなりました。
そして、家に魚を持ち帰って、お父さんに「どんな料理がいい。」と、聞いたら、「うーん、煮付けがいいな。」と、言ったので煮付けにすることにしました。お母さんに教えてもらって、まず、鱗を専用の器具で取りました。ヌメヌメしていた表面が一気にツルツルになってびっくりしました。エラや背びれがチクチクしていて刺さりそうになったので、気を付けながら魚を持ちました。内臓を取ることだけは少しお母さんに手伝ってもらいました。今度、魚の調理するときは、自分で内臓を取れるようになりたいと思いました。レシピを見て味付けをして、生姜を入れると魚の臭みがなくなると書いてあったので、生姜も入れました。煮ているとだんだんいい匂いがしてきました。
次に魚を煮ている間におばあちゃんの家で採れたじゃがいも、きゅうり、トマト、玉ねぎを使ってポテトサラダを作ることにしました。じゃがいもは柔らかくなるまでゆでて、皮をむいてつぶしました。きゅうりと玉ねぎは薄切りにし、塩でもんでしんなりさせて、トマトは食べやすい大きさに切りました。一つ一つの材料の下準備が多くて、思っていたより大変でした。
最後に、おばあちゃんの家で採れたなすを使って味噌汁とお父さんの好きなよごしを作ることにしました。よごしは、「ごま油で炒めたらおいしいよ。」と、お母さんに教えてもらったので、なすを千切りにしてごま油で炒め、味噌を混ぜるだけで完成しました。とても簡単だったので、また作ってみたいと思いました。
ご飯も炊きあがったので、みんなで食べることにしました。お父さんが「キジハタは身がふっくらしていておいしいね。」「マハタは初めて食べたけれどカレイのような味がするね。」と、言っていました。ポテトサラダもみんなにおいしいよと言ってもらって、作ってよかったなとやりがいを感じました。
僕は料理をするのが好きなので、もっとレパートリーを増やしていきたいです。また、魚を一人でさばけるようになって、自分で釣った魚で家族みんなの大好きな刺身を作りたいです。

INFORMATION
心のこもった料理のプレゼント
湯浅 順太(高岡市立南星中学校2年)
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