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-よみもの-
「あなたのおいしい記憶」エッセー、作文コンテスト2017 作文部門優秀賞
祖母の干物と夏休み
ぼくには、一年に一度だけ食べられる物がある。それは、夏休みに滋賀県の祖母が作ってくれるアマゴの干物である。海の魚の干物はスーパーで買えるが、ぼくが食べるアマゴの干物は、スーパーでは買えない特別な物だ。
アマゴを、山奥の遊漁場に取りに行く日は、家の中でも、車の中でもウキウキしてしまう。
車の中で、ぼくは「早くつかないかな~。」と心の中で思ってしまう。
そして、遊漁場に着くと早く魚を取りたいという思いが、少しずつ強くなって行く。
そして、とうとう魚釣り開始だ。うれしさで、むねがいっぱいになる。
今日は、たくさん釣れた。とてもうれしかった。
夕食は、干物だと思ったが、干す事を考えていなかった。心の中で「早く干し終わってくれ~。」とさけぶ。
次の日、祖母が「干物できたけど食べる?」ぼくは、「うん。」大きな声で返事をした。
祖母は、笑いながら準備してくれた。
ホカホカのご飯においしいアマゴの干物、シンプルだがこの食べ方が一番うまい。この食べ方ができるのも祖母のおかげだ。
ぼくの夏の思い出、また今年も夏がやってくる。またアマゴを食べに行くからね。
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