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-よみもの-

「あなたのおいしい記憶」エッセー、作文コンテスト2020 作文部門優秀賞

食品ってすごい

コロナの影響で、学校が休校になり、楽しみが減りましたが、お父さんも在宅になり、お父さんの仕事の一部を知るきっかけになりました。
お父さんは食品会社を担当していて、その食品会社の商品を食べて、その商品がよりおいしくなるように考えて、提案する営業の仕事をしています。
たれを肉につけて、何パターンも食べてどれがおいしいか試食を一緒にしました。
最初にまずい、AよりBの方がおいしい、くらいしか言えなかったけど、いろいろ食べているうちに、酸味がある、こっちのほうが臭みがなく、後味にコクがあるとか言って、お父さんを驚かせることができました。
色々食べていくうちに味がわかって楽しくなり、お父さんが在宅をすると「今日は試食ないの?」と聞くくらい楽しみになりました。私はお母さんが作ってくれたご飯も「これは生姜が利いてるね」とわかるようになり、お母さんがそんなこと初めて気づいたねと驚いていました。
コロナで外出、外食ができなかったので、妹と二人で色々な食べ物屋さんごっこをやりました。お寿司屋さん、ケンタ、特にサンドイッチ屋さんが楽しかったです。そのサンドイッチ屋さんでも試食をやったことを活かし、何を入れたらおいしくできるか、考えてメニューを作りました。タマゴサンドの中でもスクランブルエッグのタイプ、ゆで卵をつぶすのも全部つぶすものと、粗目につぶしたものなど作りました。サンドイッチで挟むときに、表面にマーガリン塗ったほうが染み込まなくてコクがでるよとアドバイスをお父さんにもらいました。特に照り焼きタマゴサンドが一番人気で作るのも楽しかったです。
試食、料理作りは楽しいけれど、数が多いと大変でした。食品すべてに色々な人の思いが詰まっていることをお父さんに教わりました。それを知ってから食べ物に感謝して大切に残さず、食べるようになりました。ちなみに私は学校が再開してから、給食はまだ残したことがありません。

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