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-よみもの-

「あなたのおいしい記憶」エッセー、作文コンテスト2020 作文部門最優秀賞

「こげたチャーハン」

今はごはんをママが作っています。
りこは、ママのチャーハンが大好き。
でもいつかパパのチャーハンが食べたいです。

むかし、パパと二人でくらしていました。
パパは、仕事でかえってくるのがおそいので、夜ごはんは、近くにあるじぃじとばぁばと食べることが多かったです。
でもパパは、りこのためにがんばって早く帰ってきて、ごはんを作ってくれていました。
いちばん多かったのが、チャーハンでした。
でもいつもこげていました。
おしごとでつかれていても、ごはんを作ってくれたので、こげててもおいしかったです。

パパと二人で作ったのもおぼえています。
ほいくえんの運動会で、りこがさみしくないように、いつもパパがいっぱいお友だちをつれてきてくれていました。
その日も家でパパがみんなにチャーハンを作っていました。それも上手に作れなくて、こげていたと思います。

今は、ネコの「マイロ」をいれて5人家ぞくになりました。パパがおそくても、ママもいもうともマイロもいます。夜ごはんを食べるときは4人もいます。でもたまに泣きます。夜ごはんにパパはいないけど、りことパパ二人でくらしていたのが長かったので、こけたチャーハンはいつも思いだします。

この前、家ぞくでレストランにいきました。パパが「焼きめし」といったので、なにかわかりませんでした。ごはんがきてチャーハンとわかりました。パパはチャーハンがすきみたいです。

いつかりこが、こげていない「チャーハン」をパパに作ってあげたいです。

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「あなたのおいしい記憶」エッセー、作文コンテスト2020 作文部門最優秀賞
「こげたチャーハン」
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