世界の食卓をめぐる
バングラデシュ人民共和国
盛んな漁業と多彩な香辛料

バングラデシュ人民共和国[People's Republic of Bangladesh]
■主要言語:ベンガル語
バングラデシュは、国土の大半がガンジス、ブラマプトラ、メグナの三大河川のつくり出したデルタからなる国です。この国にはサリーとして使った布でつくる刺繍キルトがあります。バングラデシュの女性たちの手で受け継がれてきた美しい品々です。

鶏肉のパイナップルカレー(中央)なすのスイートアンドサワー(後左)
フィッシュ・カバブ(後右)
バングラデシュを含むベンガル地方は、昔から米やダール、野菜、魚を料理の主な材料としてきました。
魚料理としては、とりたての大魚を薄く長い切り身におろしたあと、日に干し、これをカレー料理に用いるなどして食べます。
この干し魚を食べる習慣はビルマ系の人びとが伝えたものです。
また、魚料理だけでなく、肉料理、野菜料理など、それぞれの料理に適したマサラ(スパイスをミックスしたもの)を用います。

バングラデシュ人民共和国大使夫人
ニルファー・アーメッドさん
バングラデシュは、カレーとご飯の国。家庭では、それぞれ好きなスパイスをブレンドして作ります。このカレー(鶏肉のパイナップルカレー)も、そんな料理のひとつ。しょうゆは、まろやかな味で、カレーによく合います。
(1996年2月21日)