世界の食卓をめぐる
シンガポール共和国
食文化のデパート

■主要言語:マレー語、英語、中国語、タミール語
ほぼ赤道直下のため熱帯性気候の常夏の国です。街には日陰をつくるために樹木が植えられ、花々も暑さを忘れさせてくれます。この国は「ガーデンシティ」の愛称を持っています。花のなかでも蘭は特に有名で世界一の栽培量と輸出量を誇っています。

シンガポール風五目きしめん(左)
シンガポール風豚肉の煮込み(前) 肉詰め手羽先(後)
国際都市にふさわしく、シンガポールには世界の食べ物が集まっており、シンガポール料理ともいうべき土地の料理は実に多彩です。
中国料理がその主流ですがマレー料理やインド料理、ニョニャ料理、海鮮料理なども楽しまれています。
シンガポールは外食社会で舌の肥えている人が多く、飲食店のレベルも高いといわれています。
さまざまな料理を一堂に集めた屋台の食べ物市はシンガポール自慢の名物です。

ピーター・タンさん
この料理(肉詰め手羽先)は本来、ころもをつけて揚げますが、私流にヘルシーにオーブンで焼いてみました。シンガポールではトロッとした甘みのある黒しょうゆと、日本のしょうゆを組み合わせて使うことが多いですね。
(1995年7月13日)

●材料(4人分)
・鶏の手羽先・・・12本
[下味]
・しょうゆ・ごま油・・・各大さじ1
・オイスターソース・・・大さじ1/2
[具]
・干ししいたけ・・・3枚
・背ワタを取ったむきえび・・・100g
・鶏ひき肉・・・200g
・しょうゆ・・・小さじ2
・ごま油・・・小さじ1
●作り方
(1)鶏の手羽先12本は関節をよく折り曲げる。骨と肉の間にキッチンバサミで切り込みを入れ、肉を手で下に押して骨をはずす。
※切り込みは1/3くらいまで入れると骨をはずしやすい。
(2)(1)にしょうゆ・ごま油各大さじ1、オイスターソース大さじ1/2で下味をつけ、味をなじませる。
一晩漬けるとより味がなじんでおいしくなる。
(3)もどして軸を取った干ししいたけ3枚、背ワタを取ったむきえび100gは粗いみじん切りにする。
鶏ひき肉200g、しょうゆ小さじ2、ごま油小さじ1を加えて混ぜる。
(4)(2)に(3)を詰める。
(5)170度に温めたオーブンで(4)を約25分焼く。