プロダクト・マネジャー室 下田

プロダクト・マネジャー室
商品開発でぶつかる壁
自分の判断の軸が試される時
下田 麻未
プロダクト・マネジャー室
専用調味料グループ
2011年入社
商学部卒

視座を高く持つ、ベストは何かを常に考える

私の所属するプロダクト・マネジャー室の主な役割は、価値ある商品を通じてお客さまによろこびを届け、健康で豊かな食生活の実現に貢献することで、ブランド力を向上させ、利益を生み出すことです。私は、うちのごはんシリーズの「混ぜごはんの素」「肉おかずの素」を担当しています。
日々多忙に過ごすお客さまにとって、役立つ価値はなにか、それをブランドがどのように提供できるのか、いろいろな側面から考え実現していきます。
例えば、新商品の開発では、最初にお客さまのニーズや不満をヒアリングすることから始まります。解決したいポイントを洗い出し、「この食材を簡単においしく食べる」、「調理上の悩みを解決する」などのテーマを設定し、その後、何度かメニュー案や試作品をつくる中で、狙いに近づけていきます。また、一方で、営業の方々に商品内容を説明し、発売の準備を進めます。
この仕事で重要なのは、経営の視点です。すべてが順調に行くことはほとんどありません。毎回壁があり、そのたびに視座を高く持ち、事業として何がベストかを判断しなければなりません。例えば、以前担当した商品で、思うようにプロトタイプへのユーザー評価が上がらず、商品化に行き詰まったことがありました。その時私は「お客さまによろこんでもらえる商品に必ずブラッシュアップできる」、「ブランドにとって必要な商品になる」と考え、諦めずに関係者を巻き込みながら何度も試作を重ねました。なんとかユーザー評価を得ることができ、発売に至っています。こうした時、自分の中にブレない判断の軸をつくることの重要性を学びました。
難航した商品でしたが、結果的に発売後の売上は順調。購入された方から感謝の声が寄せられたこともありました。苦労が報われた瞬間です。

興味の幅を際限なく広げてチャレンジする

これからも私たちの食のあり方は大きく変化していきます。その中では、商品というモノだけでは十分な成果が出せない局面も出てくると思います。そのため私はモノという枠にとどまらず、より豊かな食生活に貢献できるソリューションやサービスなど、コトの開発にもチャレンジしていきたいと思っています。
例えば、子どもの頃に食べた思い出の料理の味や調味料は、その人の感覚のベースとなり、しあわせな記憶として残ることもあると思います。しかし、それを大人になって再現しようとした時に、難しいというケースも出てきます。そこをお手伝いするサービスはないかなど、常に考えを巡らせています。食という視点からできることはまだまだたくさんあるはずです。
興味の幅を際限なく広げて、新しい刺激を受けながら公私ともに成長していきたいというのが私の基本スタンスです。少しでも気になれば、まずやってみる。迷ったら手を挙げて飛び込んでみる。これからもその姿勢を大切にしていきたいですし、それができる環境で働けていると感じています。

Questions

入社動機

もともと衣食住関連の企業に興味がありましたが、大学時代のデパートの地下食品売り場でのアルバイトが食品業界を志望する決定打になりました。当初の目的は旅行の費用を稼ぐことでしたが、どうしたら売れるかを考えることにいつしか夢中になりました。この時間帯ならどのような商品の見せ方が良いかと懸命に考え、配置や盛り付け、セールのタイミングなどを工夫していました。そうするうちに、食にたずさわるおもしろさを実感。食文化を幅広く支えるキッコーマンへの入社を希望するようになりました。

一日の過ごし方

商品開発や育成に関係する各部署とのミーティングがメインとなります。新商品の試食や、来期商品の販促プランの営業向けプレゼンテーションの準備など、内容はその時に応じてさまざまです。その合間に、次の商品の企画を考えたり、売上損益の見込みをまとめたりします。一方で現在の食のトレンドをつかむための情報収集も欠かせません。開発のヒントになりそうな外食や中食があれば、実際に食べることもあります。

この仕事に向く人とは?

食への飽くなき探究心がある人、物ごとを進めるうえでの折衝や対話を楽しめる人だと思います。商品開発では、その内容、特に味について誰よりも考え抜かなければいけません。味の好みは人によって違いますから意見が分かれることもよくあります。その中でも、何が大切なのかを探究できる人が適していると思います。
一方で、私たちは自分ひとりでは何もできません。社内外のあらゆる方々の惜しみないお力添えがあってこそ成り立つことばかりです。常に相手の立場を理解しつつ目指す先を共有し、対話を重ねていかなければなりません。こうした折衝や対話に楽しんで取り組めることも欠かせない要素だと思います。

メッセージ

就職活動はこれまでの自分の軌跡とこれからの思いをつなぐ貴重な機会です。自分の思いを大切にして活動を続ければ、それに見合ったご縁があると思います。また、そこで結果が出なくてもやり直しはできます。どんな苦労もいつか成長の種になりますので、楽しんで最後まで活動してください。
学生時代は特に時間が財産だと思います。ぜひ貴重な時間を、みなさんの思うことに、有意義に使ってほしいです。
いつか一緒に働けることを楽しみにしています。