研究開発 荒木

研究開発
自ら提案した研究テーマに挑戦中
微生物の力を社会に活かす
荒木 康子
研究開発本部
2010年入社
農学部卒

新事業の創出も視野に入れて挑戦

私は微生物を用いた有用物質の生産に関する研究開発を行っています。当社がこれまで手掛けてこなかった新事業の創出も視野に入れて取り組んでいます。
例えば、臨床診断用酵素の開発もテーマのひとつです。血糖値測定法の中に酵素を使うものがあり、その用途により適した酵素への機能改良を行いつつ、その目的の酵素を微生物で効率的に生産する方法も含めて検討を進めています。
企業での研究開発で大変なことは、事業化を想定して進めなければいけないところです。たとえ目的の酵素を見つけたとしても、それで研究終了とはなりません。その生産を工場に移行できるのか、生産効率は事業化に見合ったものなのかをクリアする必要があります。研究の初期段階から、事業化における課題を意識して取り組んでいます。
研究開発の多くは、仮説を実験で実証する流れで進められます。自分が立てた仮説通りの結果が得られた時、あるいは、実証の過程で新たな課題解決法を発見できた時は達成感があります。さらに、その成果が商品開発や事業の売上につながれば、研究員として最高のしあわせです。

自発的な研究員には最高の環境

私の場合、研究の課題を突破するきっかけは、周りの人の声であることがよくあります。チームメンバーとのディスカッション、あるいは実験の合間のふとした会話から、新たな視点に気付きます。壁にぶつかっている時ほど人の意見はありがたく、一気に道が開けたという経験もありました。
類似分野の研究員が普段から近くにいて、気軽に情報交換や相談ができます。恵まれた環境で働けていると感じます。
当社には若い時から希望する研究テーマに挑戦できる環境があります。希望テーマを提案する場があり、内容が認められれば、そのテーマのリーダーとして研究に取り組むことができます。社歴は関係ありません。私が今進めているテーマのいくつかは自分で提案したもので、数年かけて研究を続けています。やりたい研究がたくさんある人にとっては、これ以上ない環境です。
恵まれた環境を生かして研究開発に取り組み、将来のキッコーマンのコア技術や新規事業につながる成果を生み出したいと思います。

Questions

入社動機

大学では微生物、中でも麹菌の研究をしていたため、微生物の力を生かした研究開発を行っている、発酵食品やバイオ関連事業を展開する企業に入り、研究開発で社会に貢献したいと考えていました。麹菌を扱うキッコーマンは、私にとって特に親近感のある会社でした。
世界中で食品、調味料、飲料など幅広い商品を供給しているということは、それだけ研究成果を生かせる場も広いということです。事業領域の広さも魅力的だと思いました。

一日の過ごし方

効率を考慮して、実験をする日は一日中実験を続けることにしています。合間に実験計画の策定や実験準備を行います。実験をしない日には、関係各部署とのミーティングをまとめて行います。その一方で、ウェイトの大きい業務は情報収集です。新しい研究テーマを見つけてどんどん提案することが求められますので、提案のベースとなる情報を懸命に探しています。

この仕事に向く人とは?

研究開発に探究心や思考力が大切なのは当然ですが、民間企業の研究員にはそれらと同様にコミュニケーション能力も必要だと思います。発明や開発は、既存の技術の組み立てによって生まれることも少なくありません。人脈を使って幅広い分野にアプローチし、異分野の技術同士を結びつける力があれば、効率良く成果を出せると思います。

メッセージ

振り返ると、なぜ学生時代にもっとたくさんの先生や学生と話さなかったのだろうと後悔します。就職活動もうまく活用すれば、もっといろいろな企業を知り、多くの知り合いをつくれたはずです。研究開発においても人脈が役立ちます。コロナ禍でコミュニケーションがとりづらい状況が続きますが、一つひとつのご縁を大切にして、人脈という大きな財産を築いてください。