商品開発/調味料 加賀

商品開発/調味料
楽しみながら、悩みながら
アイデアを具体化し育てていく
加賀 清美
商品開発本部 調味料開発部
2019年入社
生命農学研究科卒

コンセプトを試作品というかたちにする

私は、家庭用・加工用・業務用問わず、さまざまなつゆ・たれの開発を担当しています。プロジェクトはプロダクト・マネジャー室とコンセプトの打合せをするところから始まります。商品の輪郭をもとに試作品やそれを使ったメニューをつくり、商品開発を進めていくのが私の役割です。また、開発と並行して、工場での製造適正を考えたり、安全性評価試験を行ったりしていきます。
コンセプトをもとに試作品という具体的なものをつくるためには、あやふやな部分を具体化していかなければなりません。一番の楽しいところであり、一番の悩みどころでもあります。初めから終わりまで開発のすべてがスムーズに進むことは少なく、毎回試行錯誤しながら前に進めていくことが多いです。
苦労した分、つくった商品が発売されるのはうれしいものです。お客さまから「おいしい」という声が寄せられれば、私たちにも届きます。それを励みに次の開発に取り組んでいきます。

あらゆる分野の食品の知識が身につく

この仕事で良かったと思えるポイントのひとつは、取り扱うメニューの範囲が広いことです。調味料はどんな料理にも使うため、ほぼすべての食品と料理が守備範囲。鍋料理をつくったと思えば次は麺類、肉料理。コンビニのおにぎりやスーパー惣菜を研究することもあります。新たな試作に取り組むたびに、知識や技術が増えていきます。
私の職場である実験室や調理室は研究所の中にあります。研究所というと黙々と実験するイメージがありますが、まったく逆の明るい雰囲気です。作業がひと段落ついた時や調理の合間には、居合わせた方々と意見交換します。フリーアドレス制なので話す相手が毎日のように変わり、自然と交流の輪が広がります。
穏やかな方が多いですが、仕事となると誰もが「まだやってないことに挑戦しよう」と情熱を燃やします。周りの影響もあり、私も常に何か新しい要素を入れようと考えることが習慣化しています。今の仕事を極めて、お客さまに長く愛される商品をひとつでも多くつくり出したいと思います。

Questions

入社動機

海外勤務を経験したいという思いがあり、グローバルに展開している企業を回っていました。その中で、キッコーマンに興味をもちました。日本食のみならず、調味料で世界各国の食文化を支えていることを知って、夢があると感じました。
また、先輩社員の方々の開発業務に関する説明が丁寧で、分かりやすかったことにも好感をもてました。楽しんで仕事をされているという雰囲気がよく伝わってきました。

一日の過ごし方

朝、メールチェックなどとともに、チーム内で予定調整とミーティング。その後は、その時進めている開発の段階によりますが、試作や調理をしている日が多いです。時には市場調査のために外食したり、新しい原料を探しに農家さんを訪れたりすることもあります。それ以外では、工場での製造に向けたテストや、各部署とのミーティング、営業部門向けプレゼン資料づくりなどもしています。

この仕事に向く人とは?

思いつくところでは、食事や料理が好き、ものづくりが好き、好奇心旺盛、社交的、などです。私の場合、少なくとも食べるのは入社前から好きでした。それに加えて今は、イメージやアイデアをかたちにしていく作業が好きなんだと、仕事を通じて自覚するようになりました。ここで挙げたどれかひとつでも当てはまれば、楽しく仕事ができると思います。

メッセージ

就職活動がつらいと感じる方も多いと思いますが、皆さまが悔いなく最後まで走り切れることを願っております。社会人になってからもプライベートの時間は意外とありますが、物理的な距離が離れるなどで学生時代の友達に会う機会はどうしても少なくなります。今思えば、友達と一緒に思い切り楽しめる貴重な時間でした。就職活動が終わったら、皆さまの思うままに、残りの学生生活を満喫してください。