設備開発 浅野

設備開発
周りの方に支えられながら
新しい製造設備を開発中
浅野 治希
商品開発本部 設備開発部
2020年入社
工学研究科 機械工学分野修了

開発中の設備を動かして性能を検証する

品質の良い商品を効率良く製造するため、私が所属する設備開発部は、新しい製造設備の検討・開発を、設備メーカー様とともに進めています。私が主に担当するのは、しょうゆ製造設備のひとつである原料処理装置です。大豆を蒸し、小麦を炒って、麹菌の酵素の影響を受けやすい状態に加工する工程に用いられます。
具体的には、開発中の設備を実際に動かしてしょうゆをつくり、現在流通しているものと同じ品質が保てるかどうかを検証します。また、SDGs達成のためにCO2排出ゼロや省エネ性能も重要な指標です。
業務の中で苦労するのは、設備が工場に導入された際に生じる課題の洗い出しです。製造現場での実務経験がないため、予測できていないことがたくさんあります。私自身は大丈夫と考えたものに対して、上司や先輩から問題点を指摘されることも少なくありません。もっと勉強して、導入時の設備の姿を明確にイメージできるようになりたいと思います。
周りの方には恵まれているといつも感じています。製造現場に精通された方ばかりで、指摘の内容はいつも勉強になります。また、たびたび質問することもありますが、そのたびに丁寧に対応してくださっています。特に上司は教える際、あえて結論を出さず、私自身が考えて答えを出せるように導いてくれます。

現場の力になれるエンジニアに

設備開発の仕事の中でやりがいを感じるのは、製造現場の方々の力になれた時です。以前、ある工場の制御盤の更新を担当した時、計画から導入まで現場の方の意見をうかがいながら、タッチパネルのレイアウトの検討をしました。現場の方々にとっては日々使うものなので、いろいろな意見が出て、対応に苦戦したこともありました。その制御盤が無事に設置され、試運転に立ち会った際に現場の方から感謝の言葉をいただくことができました。
今後は広い知識を身に付けて、上司から言われるだけでなく、自分から課題を見つけて設備の改善に取り組めるようになっていきたいと思います。そして、将来的には国内外問わず、工場新設の際に、現地で力を発揮できるエンジニアになりたいと考えています。

Questions

入社動機

学生時代、海外に留学中、当然のようにキッコーマンのしょうゆがスーパーに陳列されているのを見ました。しょうゆは日本特有の調味料だというイメージをもっていた私には印象的な光景で、その時にキッコーマンに興味をもちました。
工学部出身の同期が重工業や自動車メーカーに進む中で、食品メーカーに就職するのはどちらかというと少数派でしたが、他の人と違う道のほうが楽しめると思い入社しました。

一日の過ごし方

その日によって仕事の内容は変わります。開発段階の装置の試験の他に、図面やプログラムの作成も行います。プログラムはメーカー様のものもありますが、トラブル発生時に社内で対応しやすいようカスタマイズします。

この仕事に向く人とは?

好奇心が強いこととコミュニケーション能力に長けていることだと感じます。私自身、分からないことばかりですから、何かあるたびに調べ回っています。調べる作業を楽しめることが大切だと思います。また、壁にぶつかった時に周りの方に助けられることもよくあります。コミュニケーションをとってアドバイスしてもらえる関係を築いておくことが大切だと思います。

メッセージ

皆さんが何をしたいのか、将来の働く姿を思い描き、自分の中にしっかりとした軸をつくって就職活動に取り組んでほしいと思います。それ以外では堅くなりすぎないことが大切ではないでしょうか。私自身は面接対策はそれほど細かくせず、面接官の方と雑談も含めて楽しく会話しようと思って臨んでいました。
お客さまに「おいしい記憶」をつくるためのモノづくりを、皆さんと一緒にできる日を心待ちしています。